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短時間勤務者の賃金は100人〜999人規模の会社が高い傾向?

厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査を利用して分析した結果から、短時間労働者、フルタイム勤務より1日の所定労働時間が短いか週の所定労働日数が少ない労働者について、中企業の賃金水準が最も高いことが判明しました。

セレクションアンドバリエーション株式会社の調査によるものです。

中企業とは、従業員数100〜999人の企業を指します。
比較対象は、1000人以上の大企業や、100人未満の小企業。

大企業のほうが待遇がよいイメージがあるかと思いますが、男女別に見た男性の場合の賃金水準の高さは、中企業▶︎小企業▶︎大企業の順となり、大企業が一番低くなっています。

女性のほうも中企業がもっとも高く、残り2つはここ数年はほぼ同じ水準とはいえ、やはり、大企業より小企業のほうが高い傾向にあります。

大企業は、フルタイム労働者と短時間労働者の仕事内容が、業務分掌によってきちんと分けられている会社が多いと思われるため、それがこの賃金水準の理由なのかもしれません。

フルタイム労働者の賃金は一般的に大企業のほうが高いため、中小企業では、フルタイム労働者と短時間労働者の賃金水準の垣根が低いとも言えます。

最近は多様な正社員制度などで、週に40時間フルに働くスタイルが原則ではなくなりつつあります。

人手不足で短時間労働者の賃金も上げざるをえない中小企業にこそ、労働者が時間もお給料も納得できる、新しい働き方への道があるのかもしれないと思わせる結果でした。

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