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就職ファストパスがチャレンジを生む?
「就職ファストパス」なる制度があることを、私は初めて知りました。
内定や入社を辞退した学生に対して、将来その学生が中途採用で再び応募する際に選考を一部免除するといった制度だそうです。
ネーミングのもとはディズニーランドのファストパスでしょうか、確かに連想させる内容です。
マイナビが実施した「2025年卒企業新卒内定状況調査」によると、この制度を実施している会社はまだごく少なく、いまは全体の2%ほどです。
全体の2%の内訳は、非上場企業が2.2%で、上場企業はわずか0.5%。
ですが、実施を検討しているのは、上場企業のほうが17%と多くなっています。
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それだけ人手不足が深刻ということだと思いますが、うまく活用されれば、キャリアの「選び直し」ができるということ。
「選び直し」といえば、自社を退職した社員を再雇用するアルムナイ採用のほうは、だいふ定着してきた感があります。
企業全体で実施率は4割程度。
301名以上の企業では過半数が実施しています。
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給与の水準が高く、教育も充実している一部の大企業に就職するチャンスは、これまではほぼ新卒のときに限られていたのではないかと思います。
そうなると、そんなところから内定がでたら、他に気になる企業があったとしても、チャレンジするのは勇気がいるもの。
起業するかどうしようか悩んでいる学生も、就職ファストパスをセーフティネットの選択肢のひとつとし、まずは起業してみようと思うかもしれません。
就職ファストパスの利用がひろがることが、そうしたチャレンジを生む機会につながれば素敵だと思います。
とはいえ、2024年新卒社員の4人に1人以上、直近3年では過半数の人が退職しているのが現実だということも、今回の調査であきらかになりました。
チャレンジをうむ機会、なんて悠長なことは言っていられないのかもしれません。
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