学校が子どもに伝えるべき最低限のことは?
学校教育の課題について頻繁に考える。
学校教育の目的を述べようとすると、無限に出てきます。では、最低限に必要なことを一つ、挙げるとするならば、
子どもたちに、『生きていていい』『生きていたい』と思ってもらうこと。
だと考えます。つまり、子どもたちに自尊感情を持たせること。
あくまで個人的な意見です。
このことだけ伝えることができれば十分だとは全く思いません。
だけど、この感情を子どもが持ってさえいれば、今後訪れる様々な困難を乗り越える活力が、自然と生じてくるのではないでしょうか。
話は変わりますが、現代の日本の若者は、諸外国に比べると自尊感情が低い傾向にあります。(内閣府による調査 2018 より)
テレビ番組では、名前と一緒に○○大学卒など記載することで印象を良くし、それを見た視聴者は、レスポンデ ント条件付けのように上手に印象操作されています。
その人にしかない能力や価値で判断されるべきなのに、成績や学力偏差値で判断される世の中だということは、上記の例からも明らかです。
自分の能力を数値で判断し客観的に認識できず、劣等感を感じやすい。そんな環境は、若者の自尊感情が低くなる一因だと思っております。
グローバル化する社会に伴って、問題視されている学校現場での多様な課題は、全てに対応しきれないほど存在します。
その中の課題の一つとして、他国との比較より、日本の学校では、私がはじめに述べた最低限伝えるべきことを、伝えられるよう意識された教育は行われていないことがあげられます。
多忙な教員がこれ以上のタスクを背負うことは難しい。
そんな状況でも実現できそうな、子どもの自尊心を高めるための取り組みを述べようと思っていましたが、将来の自分のために控えておこうかな。
担任教師の何気ない口癖や細かい口調、顔の表情、そして普段の会話等からわかるその教師の信念から、生徒は多くの情報を受け取り、疑うことなく受け入れてしまう。つい最近まで高校生で、生徒側として過ごしていた自分自身がそうでした。
人の思考は、学生時代の教師の影響で大きく変わるものだということを、私は今のうちに肝に銘じておきたい。
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