きえないで
「貴方には生きていてほしいよ」と言ってくれる人は、きっと私にはいない。
風に飛ばさせそうなくらいに身体が軽くなる時、魔法のようにフッと消えてしまいそう。消えたい時に消えればいい、そう思ってしまう自分がいる。誰も気付かない。消えてもいい。
じゃあどうして、今まで生きながらえてきたのか。生きる意味は何か。辛い未来しか待っていないのに、何故皆は、これからも生きるのが当たり前だと思っているのか。
何度も考えてきた「生きる理由」に、また向き合う夜になる。
自身で出した結論で無駄に苦しむ。限界を感じる。絶望の淵に沈む。
思うに、「きえてもいいよ」と「きえないで」は、表裏一体だ。
今になってやっと、希望の光が見えかけている。
もし私に「きえないで」と思う人が居てくれるなら、私はその人に「一緒にきえようよ」って言いたい。
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