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岩手県盛岡市|Craig Mod氏の訪れた場所を巡ってみた。「映える」お出かけ編

岩手県の広報で「2023年1月12日にアメリカのThe New York Times(ニューヨーク・タイムズ)が「52 Places to Go in 2023 (2023年に行くべき52か所)」を発表し、イギリスの首都ロンドンに続く2番目に盛岡市が紹介されました!」という記事が。

和訳されている文章のなかに「写真満載のサイトRidgelineに盛岡の人たちを取り上げているので、見てほしい。」と書かれていたので調べてみたところ、「The people of Morioka」というタイトルでCraig Mod氏が盛岡市で行ったお店が紹介されていました。

そこで、私の地元である岩手県への帰省にあわせて、時間の許す限りお店を周ってきてみました。これから旅行される皆様のご参考になれば幸いです。

以前は喫茶店についてまとめましたが、今回は「映える」お店を紹介したいと思います。



① くふや

川沿いを歩きこのお店を見つけた時、ドアに書いてあったのは「店内ケイタイ・カメラの使用禁止」。ドアを開けて右手には「注文しない子供連れの方はお断りします。」

店内はものすごく静か。音楽はかかっていない。天井からぶら下がっている4つの電球。

マスターが白湯とメニューを持ってきてくれました。

「初めて来た人はこの2つからしか頼めない」と言われ、片方の「ベントウ」というメニューを注文しました。写真は料理のみに限定しているとのこと。

待っている間にマスターとお話ししました。メニューをつけているバインダーは年季が入っており、聞いたところ、初期の良品計画の商品であるとのことです。良品計画の社員の方がお店に来たことがあり、とても驚かれていたと話していました。

まさにベントウというような見た目の料理がでてきました。映える。そして、どれを食べても心の温まる。日本の家庭料理でした。

お店独特の雰囲気と味。楽しいと思いますので、ぜひ行ってみてください。

お店の外観
ベントウ
使い込まれたバインダー

② BOOKNERD

くふやで食事を楽しんだあとは、近くにあるBOOKNERDに向かいました。

お店の前にとまっている車、お店のたたずまい、売られている本と絵、店内のにおい...etc

ぜんぶイケてる。

入って右手には、先ほど行った「くふや」の歴史が書いてある本がおいてありました。

私は読書が好きなので、今も盛岡に住んでいたら間違いなく通っていただろうなというお店でした。

お店の外観
店内の一部

③その他の個人的おすすめスポット

Craig Mod氏が行ったかどうかは不明ですが、ぜひ盛岡市に来た時に行ってほしいお店を見つけたのでご紹介。

浄法寺塗 うるみ工芸

1300年の歴史を持つ浄法寺塗。うるみ工芸は浄法寺塗の器を作っているお店です。

店の奥に進むと、箸をヤスリで研いでる職人の方がおり、何をしているのかと聞いところ、親切に作業内容を教えてくださいました。

浄法寺塗は何といっても、その丈夫さ、色の美しさにあります。箸を作る時に用いる木も、健康にまっすぐ伸びた巨木を使うそう。

漆器は「磨く=毎日使う」ことによって5年後、10 年後に艶が出てくる。なので丈夫な木を使う必要があると話していました。

用いられている浄法寺漆は、ご存じの方が多いと思いますが、日本の世界遺産の塗料に用いられています。

金閣寺、中尊寺金色堂、日光東照宮。

世界中で愛されている谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」。作品で谷崎潤一郎は陰翳によって生かされる美こそ日本の伝統美であると説いていますが、本文中で

「事実、「闇」を条件に入れなければ漆器の美しさは考えられないと云っていゝ。漆器は手ざわりが軽く、柔らかで、耳につく程の音を立てない。私は、吸い物椀を手に持った時の、掌(てのひら)が受ける汁の重みの感覚と、生あたゝかい温味(ぬくみ)とを何よりも好む。 それは生まれたての赤ん坊のぷよぷよした肉体を支えたような感じでもある。 それは一種の神秘であり、禅味であるとも云えなくはない。」

と、漆器の美しさについても言及しています。

その漆器の中で最高品質をもつ浄法寺塗。
是非お手に取っていただきたいと思います。

お店の外観
箸を研いでいるところ


おわりに

今回の旅ではCraig Mod氏が訪れたお店の中で、周りきれないお店がいくつかありました。どこも素敵なお店だと聞いているので、次回の帰省時にまた挑戦したいと思っています。

ー東京から岩手、青森に旅行される方へー

盛岡市から青森県には東北新幹線ではなくIGRいわて銀河鉄道で行くことも可能です。

東北新幹線 盛岡駅で降車し観光を楽しんだあとは、IGRいわて銀河鉄道に乗り、金田一温泉駅で降りて、金田一温泉郷に行くことをお勧めします!


金田一温泉駅からIGRいわて銀河鉄道に乗車し、青森県に向かうことができます!

皆様の良い旅をお祈りしています。

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