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奥棚 no.6

若葉萌ゆ吹く風みどりに染め上げて故人を迎え送る火のよう

芳しいジャスミンの花玄関の隅照らし在る心のよすが

雨上がり花の香りが幾重にも窓辺に届きまぶた緩まる

気がかりがとけてなくなり香の煙ただまっすぐに立ち上る宵

花落ちてひとひらひらり音を飲む後先むすび今ここ光る

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