わたしの憧れなんだっけ。
今日もあの人にはなれない。
あの子みたいにもなれないし
私は私のまま眠ろうとしてる。
私のままで
あの子に憧れてあの人の感性に憧れて
ああなりたいと願って手を伸ばしても
それはどこか真似事でやっぱり自分のものではない。
いつまでこんなに
まだ来ないいつかのこと考えてるんだろ。
小さい頃
自分っていうものが心震わせたものは
なんだったっけ。
海外に憧れて
憧れのカナダの部屋の写真を部屋の壁に貼ってたっけ。
シンガーソングライターになるって夢見て
若いうちがいのちだって信じて
20歳になるのを怖がりながら
焦って毎日ギター弾いて、歌詞書いてたっけ。
買ってもらった音楽プレーヤーの録音機能使って
ひとりでアナウンサーごっこしてたっけ。
今聴くとその頃の声は今よりも
ずっと晴れやかでずっとまっすぐで
ずっとずっと無邪気。
今の私は、24歳になったこの私は
あの頃の自分の目にどううつるんだろう。