ブックストア・エイド本日までです。皆さまありがとうございます。

緊急事態宣言あけて、休業していた店舗も少し前から営業再開しております。コロナは落ち着いたようでも嵐の前の静けさのようでもあり、まだ先は見えないなあと思うのが現状。

ZINEの2号もできてます。

このお休みの間に始めたウェブショップ。たくさんの方にお買い物いただき本当にありがとうございます。また、店舗再開してからも、ご近所に住むたくさんの方が遊びに来てくれて、とてもうれしく心強かった。一乗寺に移転して約二年半。わたしはいつも、マヤルカのような店が街の本屋として存在できるこの街の懐深さを思っています。

オリジナルトートで遊びに来てくれる方も!うれしい。

マヤルカも支援を受ける立場として参加しているブックストア・エイド、事務局の皆さんが毎日たくさんの発信をしてくれていて、毎日励まされています。このクラウドファンディングには賛否両論もあるそうで、少し見渡しただけでもいろいろな意見が目に入ります。でも、誰かが書いていたように、全員が一致して同じ思いでまとまる、ということには懐疑的になってしまうのも本屋の性でもあり、いろんな意見があって、それぞれができうる限りのいろんな生き残り方を探している、というのがいいのかもしれないなとも思います。

マヤルカの場合は、わたしが一人で経営し、スタッフに支えてもらいながら、店の利益で自分と子どもが生きています。経営とはいっても、古本屋という性質上、お客さんからの買い取りがなければ成り立たないし、当店の本はほぼ100%お客さんから買い取りさせていただいた本で構成されています。もちろんわたしも少しのセレクトはしているけれど、あくまでも入荷した本をいくらで、どう売るか、というセレクトのみ。しかもいくらで、の部分は相場もあるのでそんなに勝手にいろいろできるものでもありません。だけど、店では不思議と何を並べてもしっくりくるし、店の規模からしても回転は速いと思う。つまり、わたしの小さな古本屋は、大きな街の有機的な本の循環の中にただ位置し、本を循環させる一つの部品でしかないとも言えます。マヤルカの本棚を見れば、決してわたしの頭の中ではなく、このあたりに暮らす人たちがどんな本を読み、どんなことを考えながら暮らしているのか少しだけ見えるような気がして、さらにそれは、わたしの理想でもあります。

ブックストア・エイドの告知を見たときに、わたしは真っ先に、「本を好きな人たちがやろうとしてくれていることをわたしも最大限活かしたい」ということを思いました。コロナ禍で周りの人たちと自由に会えなくなってしまったけれど、その一方で、自分の見えている、考えられている範囲以上のところで人とつながってもいるんだなということにも気づかされました。せっかくいただいたこの機会、大事に大事に育てたい。

最後の三日間、ブックストア・エイド事務局のみなさんはyoutubeでさまざまなコンテンツを配信してくれています。なんと、マヤルカスタッフのAくんも本業で出演していた!!めちゃくちゃうれしかったなあ。今夜は最終日。楽しみです。

公式サイトはこちらから。

https://motion-gallery.net/projects/bookstoreaid

どうぞよろしくお願いします。

通販で忙しくしていても、やはり時間の流れがいつもとは違っていた自粛期間、わたしは『百年の孤独』を読み、そこから派生してまた南米の文化にどっぷり使っていますよ。百年の孤独、今だからこそより響く。

世間は通常に戻りつつあるけれど、小売りはここからのほうが厳しいかな、と残念ながら今週くらいからよりひしひしと感じています。わたしも力蓄え、しっかり乗り切りたいと思います。

今週末5/31(日)は、二階で開催中のオトンコレクション写真展も最終日。週明け6/1(月)~7(日)は次に進む店と自分の準備期間としてお休みします。

オトンコレクション、先日京都新聞に載せていただきました。

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