貴腐ワインってカビなんや
春に葡萄の植樹に行った。どうやらその葡萄が育って収穫シーズンを迎えたらしい。ならば収穫に行こうと思い立ち、ワインで有名な余市のエコヴィレッジというところへ行ってきた。
スチューベンとツヴァイゲルトという品種を収穫した。名前だけだと全く覚えられないが、見たり、食べたりすると覚えるものだ。明らかに味が違う。
スチューベンは実がツヴァイゲルトより大きくてプリッとしていて、甘かった。
ツヴァイゲルトの方が酸味があって、粒が小さい。紫色も濃い。
頭が良ければググっただけで情報を習得するのかもしれないが、わたしには一生ムリだ。五感でしか覚えられない。
今回驚いたのが白くモフモフとしたものがついた葡萄。この白いもふもふはカビ。貴腐ワインの葡萄だそうだ。
貴腐ワインってたしかに「腐」って漢字を使うけど、本当に腐ってたんだね。めちゃくちゃ食べたらダメそうなカビにまみれていたけど、これであの甘いワインが作られていたんだね。
葡萄を収穫するときに、カビとなんとか病の白い点々がついた葡萄はピンセットみたいなので取ってくださいと言われていたので、カビと点々は悪いやつだと思っていた。なのに、カビさんは実は美味しいだなんて。驚いた。
「うちのワイナリーではカビをとるけど、そのままワインに活かすところもあるよ」と言ってた。
「そのカビた葡萄食べてみな」と言われて恐る恐る食べてみると、すごく甘くて、タネがポリっとして、独特の香り高さがあって、、、
「めっちゃ美味いじゃん!」ってなった。
チーズとか納豆とか熟成肉とか、カビと人間は意外と仲良くやっていけるようだ。菌と共存しているなぁと思えた葡萄収穫だった。
これから10Rにてワインになるらしい。とても楽しみだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?