お尻も肉体も、ずっと同じ形ではいられない。
プラスサイズモデルという仕事柄もあり、最近はルッキズムについて考えることが多いです。
ルッキズムとは、日本語に訳すと「look(外見)+ism(主義)=lookism」で、外見を重視する考え方のことです。
プラスサイズモデルのお仕事は、今まで太っていることで受けてきた非難や差別にNO!を突きつけ、今までは痩せていなくては出来なかったモデルという仕事を通して、世の中にある当たり前の一つを塗り替えていく、そんな大きな意義のある活動だと思っています。
ですが、あくまでいくつもある差別のうち「太っている」という一つの特徴だけの話。
私の周りにいるプラスサイズモデルの女性は、自分を美しく労りケアをしている人が多いように感じます。
あなたは今のままでもいい。
そのままでも十分美しい。
間違いではありません。
ありのままでいることに非難をされたり、差別を受けることはいけないこと。
ですが、ナチュラルな状態だけが美しいというのも、少し違うと思います。
私も、自分が居心地良いと感じる外見でいられるための努力を日々行っています。
ですが、24時間365日常にピシッと美しさを意識して過ごしているわけではありません。
美しくない角度もたくさんあるし、家でくつろぐ時には毛玉がついたヨレヨレの部屋着で、大きなメガネをかけてふざけたヘアバンドで髪をまとめています。
もちろん、朝起きた瞬間から何もしなくたって美しい人もいることでしょう。
ですが、美しさとは、そんなごく僅かな一部の人だけのものではありません。
本来誰でも自由に楽しんでいいはずです。
私は毎日ジムに通って筋トレをし、その様子をインスタグラムで発信しています。
ですが、時にそれは他の運動をしていないプラスサイズの女性を傷つけることになってしまうのではないか、そんな風にグルグルと考えてしまうこともあります。
悩むたび、私は「なぜトレーニングをしているのか?」と自分に問いかけています。
まず大前提として、私にとって筋トレは楽しいことです。
昨日より重い重量を持ち上げられるようになったら嬉しい。
体を動かすことでメンタルも安定しますし、継続させることは私に自信をつけてくれます。
体の変化という面でも、お尻が上がってきたかも? と機嫌よく鏡の前でポーズを取ってみることも。
その時に重要なのが、運動する前の自分のお尻を否定しないこと。
前も可愛かったけど今はかっこよくていい感じ! と、どの時点の自分にも優しく声をかけてあげるようにしています。
肉体は時とともに変化するものですので、私のお尻もずっと同じ形ではいられません。
朝と夕方ですら、形が変わっている気がします(笑)
不思議ですね。
運動をしていると今度は「ムキムキになりすぎないでほしいな〜」なんて言われることもありますが、ムキムキになるのは並大抵の努力では難しいというのはさておき(笑)自分が居心地良いと感じる体型は、自分で決めていいはずです。
筋トレをやって筋肉がつくのも、太るのも、体の変化という点では変わりません。
10年前と10年後では当然外見に変化が現れますが、変化はただの変化であって、ネガティブに捉えすぎないようにしたいと思っています。
プラスサイズモデルの私が運動をするのは、プラスサイズである体を否定するためではありません。
だから、体が引き締まって筋肉がついたという変化に喜びを感じる自分に対して罪悪感を感じる必要はないはず。
とりとめのない話になってしまいましたが、現時点での私のルッキズムに対する考え方を書いてみました。
今後の経験や勉強で考えが変わったりブラッシュアップされることも出てくるかと思いますので、その都度更新していけたらな、と思います。
今回も私のnoteをお読みいただきありがとうございました!