先々を心配しすぎても仕方ない
不登校のわが子を見ていると、親は
「このまま引きこもりになってしまう」とか
「こんなんじゃ、将来社会に出られない」
といった心配をしてしまいます。
この気持ち、とてもよくわかります。
私自身もそうでした。。。
ただ、長く不登校と関わるうちに
こんな心配はしなくていいんだ、ということがわかってきました。
実際、わが子も含めて、私の知っている多くの子どもたちは
どこかのタイミングで必ず動き出しています。
よくよく考えたら、小学生・中学生・高校生なんて
人生の入口にたったばかりの時期。
大人になってからの時間の方がずっと長いのです。
不登校の時期を親子で大切に過ごしていくことで
子どもは徐々に成長していきます。
今の状態がずっと続くことはありません。
子どもは、自分の力で必ず動きだします。
もちろん、適宜情報を与えたり、
タイミングを見てフォローをしたり
具合が悪ければケアすることなどは必要ですが
「こんなんじゃダメでしょ!」と、叱責することは
百害あって一利なし。
だらだらゲームをしたりYouTubeを見たりしていても
子どもは頭の中で
「このままじゃいけない、なんとかしなくちゃ」と、
考えているものです。
子どもが自ら動き出すためには
気持ちの安定が何よりも重要です。
「ここにいると安心する」
「ここにいていいんだ」
「自分を受け入れてもらえている」
……そう感じることで、子どもは落ち着きを取り戻し
今、自分が何をしたらいいのか、
何に向かっていけばいいのか、という気持ちになっていくものです。
今の子どものすべてをそのまま受け入れて
温かく見守っていただければと思います。
また、親にできることは本当にその程度のことなのです。
未来のことは誰にもわかりません。
先々のことを心配しすぎて子どもを追い詰めることのないよう、
今の子どもの気持ちにしっかり寄り添っていただければと思います。
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