線のたび(6)
落とした何かを探しに降りてきた事を
思い出した宙の子は、ぼんやりと何かを思いながら、スルスルと下へ下へと向かって伸びて行った。
仄かに、みどり色が見える場所に。
明るく見えて、なんとなく薄暗くも見えてきたあの場所に。
なんだったかなぁ、落としたモノ…。
さっき出会った子とおしゃべりしてたら、すっかり忘れちゃったなぁ…。
ま、そのうち思い出すかもしれないから、
いいかな。
今は、見えてきたたあの碧色のところに行ってみよう!
何があるんだろう…。
宙の子が、ふと、下を眺めると、なにやら、物凄い勢いでこちらに向かってくるモノが目に飛び込んできた。
ウワっ!なんだろう?
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