欲しい未来まで、残りあと1ヶ月
人の歩き方を、人の愛し方を、笑うな。「ネタ」にするな。
人を、人の在り方を、人権を、尊重してくれ。
理解はできなくていいから、ただ、そこにいるということを認めてくれ。
そういう人もいる、そういうことで、傷つく人もいるということを、分かっておいて欲しい。
PR案件とかじゃなくて、勝手に応援したすぎるクラウドファンディングの情報が飛び込んできた。
https://camp-fire.jp/projects/view/669460
この活動、どうか応援、お願いします!
なぜ、こういった取り組みが必要なのか。長くなるが、自分の経験を交えて綴ろうと思う。
私は一応、精神疾患とADHDがあるという診断を受けて就労移行支援に通っている。
(幸い、今では睡眠障害以外に日常に支障はなく、一番酷かった2年前を思えば本来の自分が戻ってきており、エネルギッシュ過ぎて驚かれるくらいだ)
週3で、アンガーマネジメントやアサーティブコミュニケーション、問題解決力など、様々な授業を受けたり、支援員さんと個別面談したり。利用者同士の会話や朝礼でのスピーチ当番も、話し好きの私にとっては、活力の源。
しかし、今まさに、このページ内に書かれているような問題が自分事すぎて、困っている。人生に迷っていると言っても過言ではない。
元々、障害のあるLGBT支援ができたらいいな、という思いはあったものの、一言でこんなにも傷つく私にはムリだ、生まれつきの障害とメンタル病気もちの私が、他人にケア労働を提供しようだなんて無理だろ、という懸念が、改めて心に暗くのしかかってきた。
「自分がLGBTQであると思ってる(自認している)からいけないのでは。普通の人になって、何事もなかったように振る舞えばいいのでは。」
そう、何度も考えた。
就労移行支援の支援員さんには、個別相談の他、アンガーマネジメント(=怒らなくするのではなく、怒りを適切に扱う方法)の相談や、リフレーミング(=考え方や視点を変えてみる訓練)など、対応方法は伝えてもらった。
それでも、どうにも気持ちが落ち着かない。
こんなこと、初めてだったのだ。目の前で、セクシャリティを話のネタにされる経験は。しかも、相手は悪気なく、日常の何気ない会話のつもり。それが、私を酷く傷つけた。
直後はさすがにしんどかったものの、今は相手に対する怒りは消えていて、すぐに何事もなく接するようになった。罪を憎んで人を憎まず、だ。
男性同士のコミュニケーションでは「イジリ」や「笑い」が中心になりがち、という分析は、色んなところで指摘されてきている話。
今回はたまたまLGBTを主語にされたけども、それ以外にもイジってナンボだという価値観の元、言葉を発っして生きている人は、多いはず。
だから、相手が悪いとかではなく、そういう環境が当たり前で生きてきた相手なのだから、今回の事はしょうがない。
そう思っても、目の前に元レズビアン自認のパンセクシャル(全性愛者)がいるということを考慮に入れないで、またLGBTが「ネタ扱い」にされたら、と思うと、怖くなった。
今回の人以外にも、無知が故に、また何か話題に出されたら、と思うと、周囲との間に1枚膜を張って、警戒して接するようになった。
(もしあの言葉が、おまえソッチ系なの?笑とか、ああいうのキモいよね笑とかだったら、もっと辛かっただろうから、マシなほうかも…)
こういうことの何が辛いって、人生において同性を好きになった経験を、自分でも一度は「おかしいんじゃないか」と考えたことがあるから、辛いのだ。第三者に「ああいうの、おかしいよね」などと言われようものなら、それは、〇んでしまいたくなるくらい、辛い出来事なのだ。
おかしいことではない、自分以外にもいる、病気でもない、そう生まれついたんだ、と考えることができ、それを元に似た経験を持つ仲間ができる言葉…そういう意味では、いわゆるLGBTQなどのセクシャリティの名称は、私が2歳の時に受けた「脳性マヒ」という障害名と、似ている。
(※LGBTは障害でも病気でもなく、性同一性障害とか性別違和も障害や病気ではないというのが現在の医学的見解だ)
本当は、こんなことを考え、悩まなきゃならないほうが、おかしいのだ。相手が誰を好きになろうが自由だし、性別違和があって出生時とは違う性別として生きていようが、恋愛感情が分からない人がいようが、存在していいはずなのだ。でも、現実は、いないことを前提に会話が進んでいく。
幸い今回の件があるまで、周囲に打ち明けて変な反応をされる経験なく生きてこれた私からのお願いです。
ReBitのクラファンを応援してあげてください。(色んな事情があると思うので、今回は仮に寄付はできずとも、こういう取組があることを、ただ知ってくださるだけでも構いません)
どうか、こういった拠点が全国に増えて、当事者の拠り所、相談できる場所が増えますように。
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