夏目漱石作品のナイスコンビについて考える
2024年9月頃から夏目漱石作品を読み漁り、現在(2024/10/28)までで累計9作品読破した。まだ全ての作品は読み切れていないが、今回は読んだ作品の中での登場人物のナイスコンビについて考えていく。
ちなみに、読んだ作品はこちら。
吾輩は猫である
坊つちやん
草枕
二百十日
虞美人草
こころ
幻影の盾
一夜
夢十夜
甲野さん&宗近君
『虞美人草』に登場する2人。冒頭の京都旅行では仲良くケンカしている。割と隙あらば会ってるイメージがある。陰と陽のコンビが好きな人に刺さりそう。終盤の対話シーンは、この世界には2人しか居ないのでは?と思わせるような吸引力があった。
圭さん&碌さん
『二百十日』で一生喋っている2人。私は『虞美人草』の方を先に読んでおり、上記の2人ずっと喋ってるなと思っていたが、それを軽く超えて来た。豪胆系男子と育ち良しのちょっと臆病系男子のコンビが好きな人は是非読んで欲しい。マリオとルイージ感もある。
夢十夜(第一夜)の夫婦
キラキラの瞳で突然死にます宣言した女と、それを冷静に受け止める男の一連のやり取りが美しすぎる!!描写もきれいすぎる!!夏目漱石作品に出てくる女性は、突拍子も無いかめっちゃマトモかの二極化が進んでいるような気もする。今回は前者。
ウィリアム&クララ
『幻影の盾』に出てくるカップル。しかしそれぞれの国は対立しており、遂に戦争が始まってしまう…。「恋には四期あって(中略)」「第四は?」「Druerie(結婚)」「私たちは何期?」「…(もうDruerieは望めないんだろうな…)」のシーンがめっちゃ切ないと思ってたら、この後もっと切なかった。一心不乱さと儚さが詰まったコンビ。
おれ&山嵐
『坊つちやん』の主人公と同僚コンビ。初めはギスギスしていたのに、最後の方では熱めの友情が芽生えている。耳当たりの良い言葉だけでは相手を認め合うことは出来ないんだよということを教えてくれる2人(この教訓に関しては赤シャツも含むべきか)。殴り合いも握手も両方やってそう。
他の作品も早く読みたいよ!
そして『こころ』は読んだのが7年前なので、読み直したい。