異端児・川尻こだま
実録エッセイ漫画界に期待の新星現る…と私は思った。
ありがちな異性や家族の事情もなく、ただ享楽主義な日常が川尻こだまワールドにある。
コンビニやいなげや(東京近郊のスーパーマーケット)で美味しげなものを求めセルフ井之頭五郎と化したり、生活の上でいかに楽をするか策を練ったり、ただただマインクラフトなどのゲームに勤しんだりと描かれる生活範囲が小規模なのがかえって新鮮に感じる。
毎日漫画を投稿するルーティーンだけは欠かさないわりに書籍化も「しがらみが面倒」とkindleしか出さずしばらく渋っていたりとなんかもう本人が意識低い系の求道者だ。
そのあたりが逆にウケたのは間違いない。
変に気張るより気楽にやっていく姿勢が人々の荒んだ心をほぐしてくれたのだろう。
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