早生まれ
ちょっと話題になっている、「早生まれのディスアドバンテージは大人になっても続く」というお話について、
どうしても気になってしまうことがあるのです。
「弟や妹はどうなの??」
ということ。
論文の内容からはそれますが、読み進めていただきたいです。
早生まれと遅生まれにおいて、
純粋に能力の差だけを考えるのであれば、成長することでそれほど気にならなくなります。
問題なのは小さい頃についてしまう、負け癖や低い自己肯定感だと思います。
負け癖や低い自己肯定感は一朝一夕でなくなるものではありません。
小さい頃に無意識についてしまったものであれば尚更です。
知らず知らずのうちに「自分はできない、人より劣っている」
と思うようになってしまいます。
私が問題視するのは、この無意識のうちに培った自分を否定的に捉える癖です。
この癖は人と競争をして負けることで形成されます。
負け続けることでさらに強化されます。
個々の持って生まれた能力の差があるにしても、
ほぼ成長のスピードが一緒の子どうしだったら勝ったり負けたり、その時々で変わりますよね。
じゃあ、「負け続ける」とはどういう時に発生するでしょうか?
そうです。
成長の差が大きい人と競い続けた時に生じます。
4月生まれの子と3月生まれの子、年齢差はほぼ一年です。
では兄弟姉妹だったらどうでしょうか?
2年、3年、4年、、、
(年齢差が大きくなりすぎると、上の子が「下の子と競っても相手にならない」と悟るのであまり影響がないように思います。)
能力の差が圧倒的になってきます。
しかも、同じ屋根の下にいます。
おもちゃやお菓子の取り合い、些細な喧嘩も頻繁に起きます。
勝てますか?
3年分の知識と経験を蓄えた相手に口論で勝てますか?
3年分体が成長した相手に取っ組み合いして勝てますか?
無理です。
負けます。
圧倒的に優位な立場にいる相手と長時間一緒に過ごし、頻繁に争わなければならない。
相当メンタルにくると思います。
なので個人的には、兄弟における自己肯定感の差の方が、同学年におけるそれよりも大きいように思います。
特に遺伝的な問題で、得意なこと不得意なことの傾向も似るので余計に勝ちにくくなります。
習い事も似てきますしね。
その一方、
学校では、テストや体育など同じフィールドで戦わされることもありますが、
勉強は得意な子、歌が上手な子、運動が得意な子など個々の得意分野はばらけます。
この分野ならまだ戦える、きっとそういう分野があると思います。
だからこそ、兄弟姉妹間の方が深刻な問題なのでは、と思います。
早生まれと遅生まれはこんなにも問題視されるのに、
兄弟姉妹間での差はあまり問題視されないなんて不思議だな、と思ったので
書かせていただきました。