FANTASIA

FANTASIA

マガジン

  • 日記

  • うお座のふたり

    • 2本

    わたしたちが泳げばそこは海

記事一覧

仕事中も引越した部屋にどんな家具やインテリアを配置していくかというレイアウトを考えたすぎて誰もいない社内で全然携帯をいじってしまう

水
1か月前

「厭世的」という言葉をさいきんしって、納得した。ずっとそれだと思って、頭の中に常に「厭世的なんだな」という思いがある

水
1か月前

手帳というもののこと、大好きなのに、手帳に未来を書けなくなった。

水
1か月前
1

岬の果てのメッセージボトル

夏だ。 夏、夏、夏、夏が、 大好きなのに、毎年焦がれて、 情景だけを見るにとどめてやり過ごしている。 寂しいけど、寂しいのに、 海に行くことを許してほしい。 沼津の…

水
2か月前
8

ずっと「いい感じのノート」がほしいと思っているが、自分にとっての「いい感じのノート」が何なのかイメージできてないので一生探し続ける気もする

水
4か月前
2

生存戦略と新しい「おともだち」

上司と社会にピリつきながら一年の中で一番好きな季節を過ごしている。この季節の夜風ってなんって最高なんだろうね 風 とか 花 とか 緑、とか。目の前で揺れるものの存在…

水
5か月前
5

後にも先にも

今日も昨日も、週末は人と桜を見ていた。 いつもは一人で近くの公園やらの桜をスンと見ることのほうが多いが、今年はすこし慌ただしい気持ちで見ている。桜を見るのは、一…

水
6か月前
4

はやく坂口恭平さんの本が読めますように

水
6か月前

桜前線

さくらの開花予報がニュースで流れるこの時期に、その名前の幼なじみとひさしぶりに会うことができた。 まるで春の訪れというものが人間の姿になって会いに来てくれたよう…

水
6か月前
1

春がうらら

ワインが好きだ。友達が良かったと言っていた『金の国 水の国』を家で観ていたら、水の貴重な金の国が水の代わりにワインを飲むんだと言っていて脳裏にワインがある一週間…

水
7か月前
3

人間の皮

こないだの出張から帰ってきたっきり、そのまま洗濯かごに投げっぱなしになっていたしわのできたスーツを、もう一度アイロンで伸ばしている。 もう最近何でも自分の比喩に…

水
7か月前
2

誰かの街の片隅で

未知の駅、王子にある元プラネタリウム・北とぴあで春のMIZ。知らない街に降りるのはドキドキしてしまう。北とぴあという全く聞いたことのないそこは、玉置さんにとって初…

水
2年前

言葉という枠組みでは想像できない

会社で課題を出されたので、分からない言葉をネットでひたすら調べていた。弊社は医療IT関係のため、システムの基礎的な知識について調べて回っていた。医療業界では度々、…

水
2年前

余白が大きくて帰れない

正月、上京して何度目かの実家への帰省。 帰省は欠かせない。本当は、どこの誰よりも早く実家のこたつにたどり着き潜り込んでは、我が猫のお腹に顔を埋め、スー、ハーとで…

水
2年前

綺麗な光は

とりわけ、目的地も決められずにいたあの頃、自分が思っている以上に毎晩漂流していた。冷えない頭で考えては、身を焦がす。8割型、目の前の相手に何も伝えられていなかっ…

水
3年前

ファンタジアは今日の今日まで

言いたいことなんて山ほどあって、ただそのどれも自分の声として発するのは難しい 上半期、 息つく仕方も忘れていたから、こうして反動がくる。サボる覚悟がなくて毎週末…

水
3年前
1

仕事中も引越した部屋にどんな家具やインテリアを配置していくかというレイアウトを考えたすぎて誰もいない社内で全然携帯をいじってしまう

「厭世的」という言葉をさいきんしって、納得した。ずっとそれだと思って、頭の中に常に「厭世的なんだな」という思いがある

手帳というもののこと、大好きなのに、手帳に未来を書けなくなった。

岬の果てのメッセージボトル

岬の果てのメッセージボトル

夏だ。
夏、夏、夏、夏が、
大好きなのに、毎年焦がれて、
情景だけを見るにとどめてやり過ごしている。
寂しいけど、寂しいのに、
海に行くことを許してほしい。

沼津の戸田漁港からほど近くにある小舟ヶ浜には、砂浜に佇む鳥居があるらしい。
私は岬が好きで、今自分の足が踏みしめている大地の終わり、果ての果てに行けるところまで行って、ああ、ここが端っこなんだね。もう、これ以上は行けないんだね、というところ

もっとみる

ずっと「いい感じのノート」がほしいと思っているが、自分にとっての「いい感じのノート」が何なのかイメージできてないので一生探し続ける気もする

生存戦略と新しい「おともだち」

生存戦略と新しい「おともだち」

上司と社会にピリつきながら一年の中で一番好きな季節を過ごしている。この季節の夜風ってなんって最高なんだろうね
風 とか 花 とか 緑、とか。目の前で揺れるものの存在だけで実は生き延びれたりできる自分がいる。それはやっぱりそれらが自分たちと同じ生命体だからで、風なんて、体に直に触れてもらえる超密接型生命体なんじゃないかって思う。風って結局空気なのかな?空気と風って同じことを表してるのかな結局。ちょっ

もっとみる
後にも先にも

後にも先にも

今日も昨日も、週末は人と桜を見ていた。
いつもは一人で近くの公園やらの桜をスンと見ることのほうが多いが、今年はすこし慌ただしい気持ちで見ている。桜を見るのは、一人で少し寂しいくらいがちょうどいいのかもしれないな、と、いつも寂しいなと思いながら見ているくせに思ってしまう。
でも、今年中に引越す予定があるから、近くの公園の桜を見るのももう今年で終わりなのかもしれないな。引越しても見に来ることはできるか

もっとみる

はやく坂口恭平さんの本が読めますように

桜前線

桜前線

さくらの開花予報がニュースで流れるこの時期に、その名前の幼なじみとひさしぶりに会うことができた。
まるで春の訪れというものが人間の姿になって会いに来てくれたような、そんな心地よさを感じた。
私はいつも彼女の虜で、彼女が幼いころ隣に引越してくるまで、私は自分という人間がどういう人間として生まれたのか、あまりわかっていなかったように思う。一年先をゆく彼女の後を追うように、同じ中学を受験した。あんなに仲

もっとみる
春がうらら

春がうらら

ワインが好きだ。友達が良かったと言っていた『金の国 水の国』を家で観ていたら、水の貴重な金の国が水の代わりにワインを飲むんだと言っていて脳裏にワインがある一週間だったから成城石井なんぞには寄らず最寄り駅のファミマで、でもちゃんと巷で絶賛されてるらしい赤ワインを買って金夜をやっていた。
実家だと週末前の夜にだらだら飲むのが好きな両親がおつまみにお菓子やらチョコやらいつもびゃっと出してくれるから一人暮

もっとみる
人間の皮

人間の皮

こないだの出張から帰ってきたっきり、そのまま洗濯かごに投げっぱなしになっていたしわのできたスーツを、もう一度アイロンで伸ばしている。
もう最近何でも自分の比喩に見える。
熱で伸ばしているのはしわじゃなくて本当は何?よれた心?洗濯しないまま、ごまかしてまた着るみたいな。そんなこと、Xにはふざけたって書けやしない。
前職の中途半端な開発者のせいでどうにも中途半端な不具合を持ったままのこのシステムだって

もっとみる
誰かの街の片隅で

誰かの街の片隅で

未知の駅、王子にある元プラネタリウム・北とぴあで春のMIZ。知らない街に降りるのはドキドキしてしまう。北とぴあという全く聞いたことのないそこは、玉置さんにとって初めての東京だったそうな。MCの中で王子のことをたくさん話したそうにしている様を見ていて、ああ、この街も誰かにとっての場所であり、その人を形成した一部なんだと実感する。

私的な話、今年は学生の頃から住んでいる街から引越したいと思っていて、

もっとみる
言葉という枠組みでは想像できない

言葉という枠組みでは想像できない

会社で課題を出されたので、分からない言葉をネットでひたすら調べていた。弊社は医療IT関係のため、システムの基礎的な知識について調べて回っていた。医療業界では度々、さまざまなシステムを導入している訳だが、そもそも目に見えないネットワークの世界を「〜するシステム」やら「〜が規格の装置」などと謳われた文が多く、物事を端的に言い切ることを「回答」として空欄を埋めていく作業は、無理やり形づけられた記号と化し

もっとみる
余白が大きくて帰れない

余白が大きくて帰れない

正月、上京して何度目かの実家への帰省。
帰省は欠かせない。本当は、どこの誰よりも早く実家のこたつにたどり着き潜り込んでは、我が猫のお腹に顔を埋め、スー、ハーとできない息継ぎ幸せな窒息をしたいことこの上無しなのだけれど。そうした欲望とは裏腹に、現地にいる友達、先輩、後輩の何と楽しいことか。2年越しの忘年会を逃げ切ることなんて到底できなくて、飛び乗りたかった最終列車はいつ、何人たりとも間に合った試しは

もっとみる
綺麗な光は

綺麗な光は

とりわけ、目的地も決められずにいたあの頃、自分が思っている以上に毎晩漂流していた。冷えない頭で考えては、身を焦がす。8割型、目の前の相手に何も伝えられていなかったんだ、と感じる。そう思うとやっぱり闇深くて、おっかない日々だったんだ、とも。結局存在しているだけじゃ、生きてはいけても楽しめないのだ。
勝手に入ってきた可愛げのない大きさのクモにも実は前よりは怯えなくなっていて、換気の悪いこの部屋にはいつ

もっとみる
ファンタジアは今日の今日まで

ファンタジアは今日の今日まで

言いたいことなんて山ほどあって、ただそのどれも自分の声として発するのは難しい

上半期、
息つく仕方も忘れていたから、こうして反動がくる。サボる覚悟がなくて毎週末家事やら掃除に取られる時間が憂鬱さを底上げしていて、どこかで「やらない方が気持ち悪いから」、といって逃げられないと思い込んで、秒単位で過ぎていく時間がとても憎らしくて、それはもう許せなさの塊だった
これからは覚悟を決めて、絶対に頑張らない

もっとみる