桜咲くおやつ
お花見してきた。
桜は満開とまではいかないけれど、そこそこ咲き誇っていて、十分楽しめた。
かわいいよねえ、桜って!
夫は桜の木の枝がすきらしい。わかる人いますか?妻はわかりませんでした。
そんなことよりお団子食べよう。
もっちもちの花見団子。口の中でもっちもっちしてると、心が和む。お団子って平和の象徴じゃないか?オールマイトなのではないか?
欲望のままにみたらしも買ってきた。この輝くタレがたまらん。
河川敷では子どもとボールとフリスビーが飛び交い、わんちゃんが踊るように歩き、高校生がアカペラで宇宙戦艦ヤマトを熱唱し、なかなかカオスだったけど、そのカオスが平和な週末を形作る。
ただ帰り際、おばあちゃんと孫が手を繋いで歩いていて和むなあ〜と思ってたら、
「お友達のマサくんはもうお家帰ったかねえ」
「マサくんって誰?」
「さっきまで遊んでた子だよ」
「そんな子いた?」
って会話が聞こえて震えました。春なのに。薄寒い。
桜のおやつ
気を取り直して、桜は見るものでもありますが食べるものでもあるのだ。
コライトコーヒーさんの桜のバスチー🌸
これが今年の初桜。
こういうチーズケーキって、桜ばっかりでチーズを感じられなかったり、逆に桜が全然感じられなかったりすることあると思うんだけど、こちらは桜とチーズがどちらも絶妙なバランスで支え合ってて、「桜のバスクチーズケーキ」という名に一点の疑問をも挟み得ないクオリティ。
花吹雪のなか、名前を呼ばれた気がして振り向いたら、ずっと会いたかったあの人が微笑んでいた…っていうありもしない心象風景さえ浮かびましたわ、おいしすぎて。感涙。
つくってみた
コライトさんの桜のバスチーがおいしすぎたので、自分でも桜のチーズケーキつくってみた。
クリームチーズに桜あんを混ぜ込んで、桜の塩漬けを添えて焼き込んだ。
米粉でつくったので、ちょっともちもちしてて桜餅みたいでおいしい。
おやつにちょうどいいミニサイズにしたのに、気づいたら夫が半分食べてた。油断も隙もない。
桜のふわふわケーキ
桜あんが余ったので、ふわふわの桜ケーキも。
米粉とオイルのカップケーキの間に桜あんをサンド。粉砂糖ふりかけてちょこんとのせた桜の塩漬けで愛らしく。
一生懸命混ぜたら軽やかな食感のケーキになった。そうだな、入学式の日に緊張してたら、後ろから「ね、桜の花びらついてるよ!」って、つまんだ花びらを見せながらニコって笑う猫っ毛のショートカット(ナチュラル茶髪)の女の子くらい軽やか、かな。
桜のマドレーヌ
半端に残る桜パウダーで久しぶりにマドレーヌもつくった。ホワイトチョコーティングにも桜パウダー混ぜて。
マドレーヌというと、紅茶に浸して食べたくなる。浮かぶ幼少期の思い出はと、ふと蘇ったのは小学校の入学式、隣の人と手を繋いで体育館に入場する時に、おずおずと手を握り合ったちぃちゃんが「広いね」って言って、「うん」って返したあの記憶。
その後ちぃちゃんとはそれなりに仲良くなったけど、ある日わたしの家に遊びにきたちぃちゃんがキティちゃんのシール帳を忘れて行ったのをわたしが盗んだと勘違いして、しばらく口を聞いてもらえなかった。他の友達づてにそのことを聞いて、青天の霹靂。慌てて家の中を探して、なぜか本棚に紛れ込んでいたのを友達づてに返したら、次の日「おはよう」って声をかけてくれた。
あれからしばらくキティちゃんトラウマになったんだよな…。桜のマドレーヌを浸した紅茶はなんだかほんのりしょっぱく感じるのだ。
さくらさく
ほかにもいろいろ桜(おやつ)を楽しんでいる。
お花の桜もまだまだ咲き誇っていて、嬉しい。なんなんだろうね、あの桜が咲いてるだけで浮き足立つ感じ。
目にもお腹にも桜を堪能している春です。でも花粉はつらい。つらい(切実)。