コーチが伝える共同養育に必要な4つのパートナーシップ
私が社会に伝えたい、「共同養育」
“離婚するほどの元夫婦でも共同養育なんてできるの?”
という疑問もたくさんいただくので、
今日はその、仲直りの必要なくてもできる共同養育に必要な、4つのパートナーシップについて書いてみたいと思います。
まず、共同養育とは何?
という方はこちらから↓↓↓
パートナーシップとは?
パートナーシップとはよく聞くけども、皆さんはどれだけ意識したことがありますか?
このパートナーシップとは、
2人以上の人が関わり合い、ひとつの事を成していくことを言います。
「共同」「提携」「協力関係」とも言えます。
そして、このパートナーの後につく「シップ」
これはコーチング的に言う「在り方」の事をいいます。
在り方とは、
物事の存在の仕方、状態、などのことを言います。
価値観とも言えるでしょうか。
辞書で調べると「当然あるべき物事の〜」と出てきますが、べきという価値観はのは人それぞれでもあり日々変化していくものでもあるので、ここはあえて控えます。
つまりは、パートナーシップとは 、
お互いの在り方のことを言っているのですね。
そしてこれは相手に対する自分の在り方という、とても大切なものとなってきます。
パートナーシップと聞くと「協力関係」を連想し、それなりに相手との関わりが求められてくるようなイメージも抱きやすいのですが、あくまでも相手に対する自分の在り方であり、離婚後の夫婦にも共同養育をしていく上でパートナーシップは実はあるのです。
それでは、仲直りの必要はなくても、共同養育ができるだけ円滑に行われるための大切な4つのパートナーシップをご紹介していきましょう。
①ビジョン
共同養育をする上でのビジョンを持ちましょう。
ビジョンとは理想像や未来への展望でもあり、目指したい目的地でもあります。
あなたが共同養育をする上でのビジョンは何でしょうか?
それは子どもにとってどういった未来が目指せるのでしょうか?
そして共同養育をするあなたにとっての未来とは?
人間はこのビジョンを明確に持つことによって、迷いや不安が軽減され、より良い選択をしていける状態が作っていけるのです。
元夫婦、これまでは人生も子育てもお互いに向き合っている状態でした。
向き合っている状態ではいつの間にか、自分の在り方としての「正しい答え」を相手に求めてしまいがちです。
そしてその答えの出ない関係性からズレが起きて、離婚に至っている元夫婦も多いのではないでしょうか。
しかしこれからはお互い「子育て」と言うビジョンを横並びでの関係で見ていきます。
自分の子育ての在り方は、自分自身という軸と、子どもとの関係性をより育むことから築き上げていく、これが自立の始まりです。
そのためにも、子育てである共同養育のビジョンを明確なものにしていきましょう。
②尊重
パートナーシップの要素であるがため、どうしても相手に対する尊重という視点で見てしまいがちですが、共同養育の上での尊重は何より子どもです。
字のごとく、尊く重んじるべき存在とは大切なわが子なのではないでしょうか。
尊重とは「心の姿勢」でもあります。
子どもがどうしたら相手と心地よく過ごす時間を持てるか。
自分と過ごしている時も同じくです。
子どもの心の中にいる相手を尊重する。
子ども目線で見たら、あなたも相手も尊く重んじるべき存在となるのです。
尊重は日々のコミュニケーションに現れてきます。
コミュニケーションは「言葉」だけではありません。
伝えているのは言葉の後ろにある心。
尊重のコミュニケーション「アサーティブ」を学ぶこともオススメです。
尊重を知り、尊重をする。そして尊重をされる。
それが言葉を交わすことの少ない両親間であっても、共同養育を円滑にかつ継続して行っていくためのパートナーシップを深めるきっかけにもなっていきます。
③信頼
信頼とは、相手が自分の思う通りにしてくれることではありません。
しかし信頼とは、相手の気持ち関係なく自分のことだけしていけばいいということでもありません。
信頼関係がなければ共同養育はできない、とは多方面からよく言われることですが、ではこの信頼関係とはどのような関係性のことをいうのでしょうか。
私が考える共同養育に必要な信頼関係とは「疑わないこと」だと思います。
離婚したばかりの頃は相手に対しても疑心暗鬼です。
法的な手段が加わればどちらが有利か不利かの目線が先に来てしまい、どうしても利己的にも他罰的にもなりがちです。
ですがここも、子どもにとっての目線での信頼を見てみましょう。
子どもにとって、相手との時間はどのようなものでしょうか?
そこからわが子が得てくるものは。
信頼関係も、まずは子どもと築くもの。
わが子を全力で信じることから。
人は自分の知らない事に不安を覚えるもの。
しかし、全てを知ろうとし、また手や口を出してしまうのはその子の可能性と成長を奪うことであるというのも、私たち親は心得ておきたい事です。
そしてなぜ、自分が相手を疑ってしまうのか、心が騒つくもの、そのあたりも整理してみるといいかもしれませんね。
④感謝
相手に感謝を持てるかどうか、伝えるかどうか。
これは人間関係の基本であるかのようにとても大切なものとして各方面で伝えられています。
が、離婚後の元夫婦。
会話もろくに成り立たない関係。
また、納得できないものも抱えた状態での共同養育のスタート。
この時に、感謝の気持ちを持とうという方が厳しいかもしれません。
もちろん「ありがとう」を言われて悪い気がする人はあまりいないかもしれません。
でも相手によってはその反応が負担でストレスになることも有りえますよね。
なので無理に、相手に対して、感謝の気持ちを持ったり伝えたりする事はしなくてもいいと思うのです。
それでもなぜ、パートナーシップの大切な1つとして書いたかといえば、それは感謝を感じられるかどうか、だからなのです。
今あること、共同養育をしていること、子どもがいること、子どもとの時間のこと、日々の生活があること、目の前に起きている事象についての感謝を感じるかどうか。
それは当たり前が当たり前ではない「有難い」ことだから。
そしてこの感謝を感じる心が、先出したビジョン、尊重、信頼と全てにつながり関連していき、あなた自身の在り方に繋がっていくからです。
まとめ
今回は、共同養育に必要な4つのパートナーシップをお伝えいたしました。
これはあくまでも高葛藤状態でも隔週での交替監護を行ってきた私の経験を基づいての考え方です。
共同養育は、元夫婦が仲直りをし、円滑に話し合いができる状態で行うケースばかりではありません。
葛藤がない状態の関係性がベストで理想、そうでない両親はそれ以下とランク付けされるものでもありません。
その両親それぞれのちょうどいい距離感を保つパートナーシップを築いていくことこそが、ベストな関係性と言えるのではないでしょうか。
今回ご紹介したパートナーシップは、1つの考え方でもあり、両親それぞれにまた違ってくるものでもあります。
パートナシップとは直接相手との関係性ばかりではなく、違うしてから見た場合の相手に対する自分の在り方でもあるのです。
そしてどの要素も、これまでの夫婦関係とは視点を変えるだけで、感じ方や気持ちの向け方に変化が起きてくるものだからこそ、パートナーシップについて改めて考え見直す機会が共同養育をするにあたってとても大切なことであると考えています。
婚姻中とは違う視点。
あなたの視点が今どこを向いているのかを知る、そんなきっかけにもなれれば嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
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