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詩 せんそうしまくりワールド
人と人はせんそうしまくる
おおきな銃をつくったり お金のかからないころしかたをかんがえたり
人ともりはせんそうしまくる
人とぞうはせんそうしまくる
人とみみずはせんそうしまくる
もりとぞうとみみずはおのれをころす人のめをのぞきこむ
何千年も人のめをのぞきこみつづける
もし だいち くも たいよう うみにおもいやりのこころがあって
けいさんするあたまがあったならば (あるかもしれない)
だいちは365日たてによこに揺れ
くもは365日そっぽをむいて
たいようはそのみをこがすほどにさんさんと照って
うみは人をのみこむために足をはやすだろう
人はそれらを「しぜんげんしょう」といってみたり
「うんがわるかった」といってみたり
おのれにふくしゅうしにやってきたなどとはおもわない
せっせと せっせと つぎのせんそうのじゅんびをはじめる
おのれがここにいるりゆうがわからなくなる
人があたまをさげても さげなくても
だいち くも たいよう うみはきにしない
かれらはもりとぞうとみみずと人といっしょにここでいきているから
「やーめた」のかけごえにあわせて しごともべんきょうもなにもかもストップしたら
せんそうしまくりワールドはどうなってしまうんだろう
いちにちだけ みんなで愛することにしゅうちゅうしたら
おのれが愛でなければならないことをまじめにかんがえてみたい