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哲学者 マックス・シュティルナー(Max Stirner)

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僕の先生の一人です。 ドイツの哲学者でカール・マルクスと同時代を生きました。
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2018年6月の記事一覧

ぼくの問いとシュティルナーの答え②

 前回は教育への問いから出発し、ぼくの素朴な人間観について書きました。今回はシュティルナーの人間観に触れながら、彼との出会いについて書いていきます。(出会いについて書くって、どれだけぼくは彼のことが好きなのでしょうか笑) ✍シュティルナーの人間観 ぼくたちが「人間」とよぶものを、シュティルナーは「人間なるもの(Menschen)」とよびます。  「歴史は、人間なるものを探しもとめる。だが、人間なるものとは、私であり、君であり、われわれであるのだ。一の神秘的本質として、神的

ぼくの問いとシュティルナーの答え①

 ぼくがシュティルナーを深く理解したい理由について書きました。  ぼくの問いは『教育の意味とは何か』です。  「意味」とは、人間を理性的に突き動かす理由となる要素です。  「教育の意味」を問うことは、人間を教育することへと理性的に動かす理由となる要素を探すことです。  ぼくの問いには、「人間は教育しないではいられない」という前提があります。人間にとって教育は「よい」もの。だから、教育しないではいられない。人間の本性(ほんせい)が教育を求めているのです。人間は教育に何を期待