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詩 無責任で永い物語足裏の皮を擦り減らし 肉は削られ骨はひび割れた 赤黒いものが地面に浸みこんでいく もはや痛みと喜びの区別を見失った頭を支えて 歩き続けることに意味はあるのだろうか ある程度まで行くと靴が用意された こんな頭だから何足も履いてしまう 靴の上から靴を履き重ねるたびに 安心する感じがしてやめられないのだ 地面の感触が分からなくなってくる しまいには、足が在ることも忘れてしまった 余計に喪ってしまった しばらくの間は、痛みはないはず 物語のつづきは考えたく
詩 せんそうしまくりワールド人と人はせんそうしまくる おおきな銃をつくったり お金のかからないころしかたをかんがえたり 人ともりはせんそうしまくる 人とぞうはせんそうしまくる 人とみみずはせんそうしまくる もりとぞうとみみずはおのれをころす人のめをのぞきこむ 何千年も人のめをのぞきこみつづける もし だいち くも たいよう うみにおもいやりのこころがあって けいさんするあたまがあったならば (あるかもしれない) だいちは365日たてによこに揺れ くもは365日そっぽを