アンバードリーム。
週に一度の、至福のひととき。
この時間があるから頑張れる、みたいなそんな特別な時間が、みなさんにもあるでしょうか。
家族と過ごす時間。
趣味に費やす時間。
毎日忙しくて、週に一度の爆睡が至福のひととき。そんな方もいるかもしれません。
ぼくにとってのそれは、パートナーとの家飲みの時間です。
住んでいる場所も、職業もまったくちがう。
平日の連絡は、ほとんどLINEで数往復。
この時間は、空いてしまったお互いの時間を埋め合わせ、大切な何かを再確認するような、そんな時間になっています。
この一週間であったこと、考えたこと。
読んだ本や、食べたもの。
そんなことをお互いひととおり報告しあって、受け取ったものにたいして意見や感想を伝える。
もちろんゆるーいプライベートの時間なので、白熱するような議論はしませんけどね。
ゆっくりゆっくり、他愛もない話。ときに、まじめな話。
そんなふうにふたりで過ごす数時間が何より心地よく、これからも大切にしていきたいと思う時間なのです。
*
こうしてふたりで過ごすときは、決まってスコッチウイスキーを飲みます。
ストレートで、ゆっくりと。
色や香り、口当たりから、テイスト、余韻。
そのすべてを味わうプロセスは、会話をこころから楽しむプロセスに似ていると思います。
そんな琥珀色の液体を、眺め、味わう。
身体にしみ込む感覚を、愉しむ。
そうすることで会話はどこまでも、深く、深く、こころの奥からあふれる言葉で満たされるようになる。
いつもよりすこし、素直になれる。
いつもよりすこし、つよくなくてもいいと思える。
お酒を飲まなきゃ本音で話せないなんて、そんなことではなくて。
すこしカッコつけたいとか、頼りになる存在でいたいとか、彼女に接するうえで(ぼくが勝手に)設けていたハードルを、軽くまたぐことのできる高さにしてくれるような。
年齢も性別も超えて、というのはすこし大げさかもしれませんが、そんな夢のような力がきっと、この琥珀色の液体にはあるのだと思います。
アンバードリーム。
いくつになっても、夢は語っていい。
恥ずかしくなんかない。
怖くても不安でも、一歩踏み出す勇気を、彼女が与えてくれる。
情けない?
それでいいんです。
これはまるで、琥珀色の夢のような、かけがえのない時間だから。
ぼくだってきっと、彼女のこころをすこしだけ軽くしている(...はず)。
*
そんな夢のような時間が終わり、ベットで目を閉じるころ。
こころはポジティブに前を見据え、あしたが待ち遠しいと、すこし高揚した気持ちで眠りに就きます。
忙しい日常の、ささやかなしあわせ。
ふたりでいればそれでいいのかもしれないけれど、そこにウイスキーがあるだけで、時間はひと回り豊かになる。
ふたりのこころに安らぎを。
これがぼくの、至福のひとときです。
*
<おわりに>
なんだかウイスキーのCMみたいな文章になってしまいましたが、この時間はぼくにとって(きっとパートナーにとっても)とても大切な時間です。
飲んでしゃべってストレス解消!というよりは、自分と相手のこころの声にそれぞれが耳を澄ます時間、といった感じでしょうか。
お互いのこころの平穏のために、これからもこの時間を大切にしていきたいと思います。
ちなみに。
ヒジョーに余談ですが、成城石井の「ミックスナッツ大袋」、とってもおすすめです。
マカダミアナッツがしっかり入っているナッツって、なかなかないんですよね。いくつか試したけれど、ほんと、これが一番。
本日もさいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
「みんなのフォトギャラリー」に投稿する写真を数枚ポストして、失礼します。
これまでの写真も、「だいすーけ」で検索するとすべて出てきますので、もしよかったら、使ってやってください。
桜満開、春ですね。
週末、すこし天気は冴えないようですが、どうぞみなさま、すてきな時間をお過ごしください。