ambieのレビューを書いてみるよ。
ぼくが最近購入したもので、これはアタリだった!と思っているものをひとつご紹介したい。
それが、コチラ。
以前使っていたaudio-technicaのワイヤレスイヤホンが壊れてしまって、ずっと替わりを探していたところ。
引用した公式サイトを読んでもらえればわかることだけれど、このambieのイヤカフは、その名のとおりカフ(cuff)なので、勾玉のような形の部分を耳にはめて使用する。
わかりやすく言えば、極小のスピーカーを両耳にはさみ込んでいるような感覚だ。
こんな斬新なアイテムがあるなんてつい最近まで知らなかったのだけれど、先日パートナーに教えてもらい、即日amazonでポチッてしまった。
あまりにも斬新なので、正直好き嫌いはわかれるところだと思う。
ちょっとサイトを見ただけでは、どんなふうに音が聴こえるのか今ひとつピンと来ない人も多いんじゃなかろうか。
もちろんね。
面白いのが出たよ!おすすめ!で終わるつもりはない。
というか、安易におすすめするつもりがない。
だから今回は、簡潔にambieのレビューを書いてみるよ。
気になってる人、いるかなぁ。
よかったら、お付き合いください。
①特徴は?
他のイヤホンと明らかに違うのは、耳をふさがないことだ。
音楽を聴きながら、もちろんまわりの音も聞こえる。
「ながら聴き」ってフレーズで推してるくらいだからambieはむしろこれが狙いというかセールスポイントなのだけれど、最初は少々違和感があるかもしれない。
まわりのノイズの大きなところでは、当然音楽も聴こえづらくなる。
日中、交通量の多い道路を歩くときにはボリュームをしっかり上げてもかすかに耳もとで音が鳴っている程度にしか認識できず、音楽に深く聴き入るという意味では明らかに向かないから、どこへ行くにも音楽と一緒!みたいなタイプの人には少々物足りないのではないかと思う。
一方、この特徴が活きるシチュエーションは、こんなところだと思う。
屋内で、家事をしながら。
たとえばまだ小さなお子さんのいるおうち。
お子さんを寝かしつけて、ちょっとひと段落したい。
お隣さんなど、まわりへの迷惑を考えないで音楽を聴きたい。
そんなとき、部屋に大音量で音楽を流すことは憚られても、これがあればもう気にすることなく好きな音楽に身をゆだねることができる。
お子さんが泣し出したり来客があったり、そんなときにはいつもどおりすぐに反応できるから、安心してリラックスできるのではないだろうか。
または、散歩やジョギングをしながら。
運動のために歩いたり走ったりする人にも、これはおすすめ。
まわりの音がちゃんと聞こえるので、車や自転車、歩行者の存在にしっかり気づくことができる。
音楽も聴きたい、安全にも気を配りたい。
そんなときに、ambieはしっかり活躍してくれるはずだ。
機能的なこと以外では気になったのは、普通のイヤホンと違い耳にはさんで使用するので、はさむのになかなか慣れが必要だということ。
何回かトライすれば問題なくはさめるようになるけれど、ぼくも最初は耳がジンジンしてしまって、すこし痛かった。
ワンサイズしかないので、耳が大きな人は購入前に試着をしたほうがいい。
付けていて痛みがあるようであれば、SONYからも同じカテゴリーのものが出ているのでそちらを検討するべきだ。
ちなみにambieはワイヤレス(Bluetooth使用、¥12,960-)と有線タイプ(¥5,940-)がある。
色はそれぞれ6色展開。
写真によっては黄色く見えるけれど、ぼくが買ったのはワイヤレスの「カクタスグリーン」という色のもの。
◇
※2021.06.13追記
現在、価格はワイヤレス(Bluetooth)は税込¥13,200‐→生産終了(サイトやモデルにより価格が異なります)
有線タイプは税込み¥6,050-
ワイヤレスは在庫限りで終わりだそうです。
完全ワイヤレスの新商品が現在予約受付中とのこと。
商品の形態や特徴自体には大きな変更はないはずなので、以下レビューはそのまま参考にして頂けると思います。
◇
②音質はどう?
これは想像しやすいと思う。
ちゃんとしたヘッドホンやイヤホンには、正直かなわない。
これは断言していい。
特に低音域の音が軽く聴こえてしまい、曲自体の深みが伝わりづらい気がしている。
重たい音の方が散らばりやすいのかもしれない。
だからこれも、向いている音楽とそうではない音楽があるんだろうな。
きっと向いているのは、全体的に軽い曲調のポップス。
ヴォーカルがメインで、あまり重低音ゴリゴリでないもの。
ダンスミュージックのような、エレクトリカル要素のつよいもの、もしくはヒーリングミュージックのようなもの。
一方で、じっくり音の幅を味わうものではないから、あまりに繊細すぎるもの、たとえばクラシックとか、逆にどっしりしたヘビーなロックにはきっと向かない。
あくまで日々のさまざまなシーンのカジュアルなお供として活きるものなんじゃないかな。
③音漏れの心配は?
これも言わなくてもわかると思うけれど、イヤホンやヘッドホンよりはるかにリスクは高い。
だから電車の中ではまず使えないと思った方がいい。
走行中の轟音の中ボリュームを上げても、音は外にも向かうからよく聴こえるようになるわけでもない。
すこし離れれば、まわりの人も気にしないとは思う。
でもね、やっぱりマナーが優先。
他人に迷惑をかけずに楽しむという意味では、ちょっと厳しいかなというのが率直な感想。
④じゃあ結局ambieの何がいいの?
書いてきたことを振り返ると、なかなか厳しいことを言っている。
これはアタリだった!ってほんとに思ってるのかなぁ?っていう気がするけれど。
でもね、ほんとにそう思ってる。
この商品の良さ。
それは既存のものとの「棲み分け」なのではないだろうか。
使える場所が限定的。
音質は既存のものにかなわない。
没頭するには向かない。
そう書くとデメリットしかないように思えるけれど、これはambieが目指した立ち位置のために積極的に手放したものなのだとぼくは解釈している。
だから、
「ながら聴き」ができる。
まわりに注意を払える。
安心して音楽を聴くことができる。
あくまで人によるけれど、そんなメリットに惹かれてぼくはこれを買うことに決めたんだ。
どうかなぁ。
とても画期的なアイテムであることは間違いないと思うんだけどな。
⑤まとめ。
簡潔にと言っておきながら案の定長くなってしまった。
ここまで読んでくれた人はすくなからずambieに興味があるか、すでに使っているかなのだと思う。
合わない人にはまったく合わない。
だから、眼中にない。
それでいいと思う。
ムリにおすすめしようなんて、ぼくも思ってないから。
①で書いたように、家事をしながらとか散歩とか、音楽に没頭しすぎずにルーティンをこなしたり、控えめなボリュームでデスクワークに集中したいときなどには、これはとても活躍するアイテムだ。
実際ぼくは、おもに仕事帰りの徒歩45分(敢えて歩いている)でこれを使っている。
行きは電車を使うけれど、2駅しか乗らないのでその間は使わない。
なかなか交通量の多いところを通るし、スマホに目を落とすこともある。
だから極力耳はふさぎたくないけれど、やっぱりちょっと、何かほしい。
ambieは、そんなぼくにぴったりだった。
新しいアプローチで、自分の生活をより豊かにしてくれる。
以上、そんな可能性を(かなり限定的ではあるけれど)秘めた、ambieのレビューでした。
⑥おわりに。
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました。
久々に画期的なモノを買ったので、なんとかご紹介したいと思っていました。
レビューって難しいですね。
おすすめならスキポイントをアツく語ればいい。
でもレビューなら、ちゃんとメリットとデメリットを伝えなければならない。
推し過ぎずけなし過ぎず、中立を保ったつもりでしたが、いかがだったでしょうか。
ネットには他にもレビューがいくつかありますので、気になった方はそちらもぜひ参考にしてみてくださいね!
⑦ちょっとだけ言わせてください。
あと1点、伝えたいことがあって。
とあるサイトで、ambieについて「これでロードバイクに乗りながら音楽を聴くことができるようになる」みたいな内容のことが書いてありました。
これね、ぼくはぜったい反対なんです。
ロードバイク。
乗ったことのない方も多いと思いますが、あれ、とてもスピードが出るんです。
ぼくも55㎞出したことがあります。
街乗りでもゆうに30㎞くらいは出せます。
そんな凶器にもなりえるものに乗りながら、音楽を聴く。
これがどれだけ危険なことか、もう想像できますよね。
ロードバイクに限らず、街中にはマナーやルールを守らない自転車がたくさん走っています。
スマホ、イヤホン。
信号無視、逆走、違法駐輪。
飲酒運転、夜の無灯火運転。
つい先日も、スマホをいじりながら赤信号を無視して渡ってきた若者の自転車が、横断歩道を歩行中の高齢の女性にぶつかりかけるという状況を出勤途中に目の当たりにしました。
「あぶねっ」
本人が言った言葉は、それだけでした。
謝るでもなく、そのまま信号を無視して走り去りました。
あと1秒気づくのが遅かったらと考えると、とても恐ろしいことでした。
そんな危険が実はいつも、ぼくらのまわりには潜んでいるのです。
自分の身は自分で守らなければならないから、注意力が低下してしまわないように。
ぼくがambieを選んだ理由は、こういうことでもあります。
ロードバイクだろうがママチャリだろうが、音楽を聴きながらの運転はぜったいにダメです。
ここでは普段あまりこういうことは言わないようにしているけれど、ロードバイクに乗る者のひとりとして、これだけは言っておかなければならないと思い、言わせていただきました。
楽しく快適に、お互いを思いやれるようなスタンスを。
レビューからさいごはとんでもない方向へ話が逸れましたが、ぼくはこんなふうに考えています。
今日も長文、お付き合いありがとうございました。
ぼくの大好きなnoterさんたちの朗読と音声配信も、今朝ambieで聴きました。
音楽だけでなくそんな使い方もできるので、これからも楽しみです。
ではではみなさま。
今日も穏やかな夜を、お過ごしください。
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