最近買った漫画を全部紹介していく その2
前回の記事
以前紹介しきれなかった「Kindleで買った漫画を無限に紹介していくやつ」後編です。無限と言いつつ、購入した漫画はとりあえずこれで一区切りです。前回と同じく購入順。
・惑星クローゼット
可愛い絵柄からは想像も出来ないほどグロテスクなSFパニックホラー。全く別の世界のような惑星に眠ることによって行けるようになった女の子と、その惑星に囚われた女の子の話。虫のような異生物が人間に巣食ったりと割としっかりとしたグロ描写もあり。こういう作品には珍しく、話がすごくしっかりと作られているのが面白かった。数多の謎や伏線を序盤に残して、後半でどんどんその謎が明かされていく爽快感すらあった。全4巻で読みやすい
・朝焼けは黄金色
『アイドルマスター』事務員・音無小鳥のスピンオフ作品！と思って読んだら全然違った。むしろ高木社長と黒井社長が主要キャラとして描かれる、おっさんとおっさんが真剣にアイドル事業に向き合う作品だった。今は亡き、音無小鳥の母親であり、かつて二人がプロデュースしていたアイドルの真相を巡るストーリー。想像よりも真剣なアイドルマスターだった。
・ひとりぼっちで恋をしてみた
自分のことを好きになれない女の子が全てを投げ出して、雪の降る北海道を逃げ回る、家出少女の逃避行。道中キャバ嬢の女性に拾われて、助けてもらったり、はたまた助けたり。いろんな人と出会って成長していく少女の話。不安定で不器用な女子高生の青春を描いていて、切なさと暖かさの緩急がすごくよかった。作中ずっと雪景色なのも綺麗。
・銀河の死なない子供たちへ
人類というものがとうに昔に滅んだ世界で、生き続ける不老不死の姉弟。
火の鳥（未来編）のその後を描いたような作品で、独特のポップな絵柄とハードな世界設定の混同が心かき乱される。割としっかりとしたSF的ストーリーで、不老不死というものがどういうものかを描いたえぐめに悲しい話。上下巻でまとまっていて読みやすい。
・さよならエデン
終わりゆく世界で、少年少女たちが戦争に駆り出され、命のやり取りを行う中で、彼女たちは恐怖を和らげるために痛みを性的快楽に変える薬を使って戦う。傷を負って、興奮して自慰をしたり、貞操観念がぐちゃぐちゃだったり、ほぼエロ漫画みたいなラブコメじゃーんと油断して読んでいたら、結構えぐめのグーパンチを貰う。「死への恐怖」というものの描き方一つでこんなにも読み手にその恐怖が伝わるのかと関心する。
・スーパーベイビー
ギャルと陰キャのラブコメといえば、もはやありきたりと言えるほど巷に溢れているが、この作品はその中でも本当にしっかりとギャルを描いて、一番求めていたラブコメ的漫画。ちゃんとコテコテのギャルではあるが、それでいて恋する純粋な少女みたいな、すごく一番良いギャル。甘ったるすぎて胃もたれするようなイチャイチャラブコメ。
・きみが死ぬまで恋をしたい
少女たちが戦争に駆り出される学校に通う女の子たちの百合漫画。死が間近にある生活で、女の子は絶対に死なない少女と出会う。重たい設定にしては、結構中身はほんわか百合魔法学校みたいな話。だけどそこに戦争と死という劇薬をひとつまみ加えて、それがじわじわと効いてくる。いつ崩壊してもおかしくない綿あめみたいな百合漫画。
・コーヒームーン
ループものにハズレ無しを信じて買ったループ作品。この作品の特徴的なところが、主人公の女の子はすでに何度も何度もループを繰り返していて、もう一人の別の女の子がループに気づくところから話がはじまる。ループ脱出を試みて様々なことを試そうとするが、主人公はすでにそれを試した後という面白い視点で描かれる。重たい話の割には結構ギャグ描写が多かったり。
・ワンダンス
「ダンス」をテーマにした青春物。ほぼ内容はスポ根みたいな才能と努力の話で面白い。ラブコメ的な要素もあったり、女の子が個人的な好みにどストライクしている作品だが、正直ダンスの部分は、元々ダンスそのものがわからないので、なにやってるのかあんまりわかってない。だが、それでも迫力ある絵と構図で面白さだけがぶつけられる。どういう動きなのかイマイチわからんが、とにかくかっけえし面白えと強引に思わせてくるすごさがある。
・僕の心のヤバイやつ
天の邪鬼なので、あまりにもツイッターで流行りすぎてたおかげで、なかなか手を出せなかった。だけど読んでみてそりゃ流行るわと納得させられてしまった。中学生のもどかしい恋愛模様をしっかりと落とし込んだ素晴らしい真正面からまっすぐ突っ切る正統派ラブコメ。
・橙は半透明に二度寝する
めちゃくちゃなイカれた設定の話がたくさんおり混ざった短編オムニバス。殺した親友が生首だけで生きてる話、ドキドキすると爆死する病気の話など、ちょっと「世にも奇妙な物語」みたいなどれもこれも不思議な話。シュールで笑えるようでいて悲しくなるような絶妙なところをついてきて、なんとも言えない気持ちにさせられる。短編でありながら、物語が繋がっている演出も良かった。個人的に人魚を食べる話が好き。全2巻。
・ふたりエスケープ
日常の中のちょっとした現実逃避をテーマにした漫画。漫画家の女の子が無職の女の子と共に現実から目を背ける方法を色々教えてもらう話。旅がメインの話かなと思ったけど、そうでもなかった。もちろん旅行にでかけたりもするけど、豪遊したり、思い出に浸ったり、ついついやっちゃうようなほのぼのコメディ現実逃避。何もかもバックレてローカル線の終点までぼーっとしててえみたいな欲望を叶えてくれる漫画。
また新しく漫画を買ったら書きます。
