アフィリエイターがWeb選挙参謀になって参院選の愛媛県選挙区でネットを駆使し奮闘した話【前編】
参議院選挙負けました。
らくさぶろう氏の陣営のもと、インターネット選挙参謀としてすべてのインターネット媒体を管理し発信しました。
しかし結果は敗北。
インターネット選挙対策における敗北の最大理由。
それは松山市議会議員選挙や愛媛県議会議員選挙での成功体験を捨てきれきれないまま、インターネット戦術を決めてしまったことです。
松山市議会議員選挙や愛媛県議会議員選挙は、数十名が立候補します。
つまり有権者の意識は、
「誰が立候補しているかわからない」という状態から始まります。
しかし今回の参議院選挙は、「らくさぶろうVS永江孝子」。
立候補する人が明確です。
初動の戦術選択の誤りに途中から気づいたものの、最後まで徹底的な修正に振り切れませんでした。
深く反省しております。
また愛媛県議会議員選挙のように、立候補者と二人三脚でインターネットを重要視した選挙戦略・戦術を練られなかったのも一因です。
しかし戦略はともかく、参議院選挙で実施した各種戦術は十分に効果はありました。
そこで参議院選挙で実践した「戦術」にフォーカスして、いくつかピックアップし紹介していきます。
僕はひとまず選挙が「エンタメ化」してもよいと思っています。
なぜなら、選挙に興味を持たない・投票に行くための情報収集をしない今の状況よりも、選挙がエンタメ化して注目される方が遥かに社会の進化に寄与すると信じて疑わないからです。
そのため紹介する選挙戦術は「選挙のエンタメ化」を意識した施策になっています。
そして選挙をエンタメ化するためにもっとも簡単で効果が見込めるTwitterをメインに、解説していきますね。
1.演説をライブ配信する
過去2回の地方選挙で感じていた矛盾。
それは、その場にいる人だけしか立候補者の演説を聞けない現実です。
多くの人の手のひらにはスマートフォンがあります。
ですからSNSでライブ中継して手のひらに届けたいと思っていました。
そこで、愛媛県議会議員選挙の時よりも積極的にライブ配信を活用しました。
らくさぶろう氏の出陣式や松山市に安倍総理がやってきたときには、Facebook・Twitter・Instagramで同時三元中継を行いました。
10メートル以上離れた距離から撮影した動画がこれ。
民生機レベルでもそこそこの動画が撮影できます。
※三元中継に使用した機材フル→SONYHandycam・iPodtouch・iPhoneSE・MacBookAir・Handycamをウェブカメラに変換するアダプタ&ケーブル類・三脚3台・機材格納旅行カバン・通信用Wi-FiとしてWiMAX
SONYHandycam&MacBookAir→Facebookライブ&録画
iPodtouch→Twitterライブ
iPhoneSE→Instagramライブ
WiMAX→各デバイスをネットに接続
各商品リンクはインターネット選挙参謀公式サイトに用意してあります。
ライブ配信をするときに注意すべきこと
修正ライブ配信時に一番気を付けるべきは…
カメラが揺れないことです。
自撮り棒を使ってライブ中継をすると、どうしてもスマートフォンが動きます。
実際にライブ配信視聴者側から見ると、多少の揺れでもかなりのストレスを感じます。
そこで今回の参議院選挙では、ビデオカメラ用三脚にスマートフォン固定用オプションをつけて配信中に画面が揺れないようにしました。
実はどうしても三脚が使えない場所があって、その時は自撮り棒でライブ中継していたのですが…。
TwitterやFacebookのフォロワーから「画面が揺れて見えづらい!」と苦情をいただきました。
ライブ配信時は、中継するスマホを固定し撮影中の画面が揺れないようにするのが最重要です。
ライブ配信に使うスマホ
ところで中継にする使用するスマートフォンは、必ずしも高機能である必要はありません。
今回の参議院選挙でライブ中継に使ったのは…
最近出た「iPodtouch」です。
※正確には「新iPodtouch(第7世代)」と呼ぶらしいです。
スペックはiPhone7と同等ですので、最新のスマートフォンに比べると性能は劣るでしょう。
しかし選挙活動でライブ配信するだけなら、処理速度も画質も十分です。
iPodtouch内蔵のマイクもそれなりに性能が高いため、立候補者の声を
きちんと拾ってくれました。
ライブ配信に使うネット回線
ライブ配信にiPodtouchを使った理由が、もう一つあります。
万が一ライブ中に電話がかかってくると、ライブに着信音入ってぶち壊しになってしまいます。
選挙戦は常に電話連絡が想定されますから、一次的であっても電話機能を止めておくのは困難です。
電話機能が省略され単体ではインターネットに繋げないiPodtouchであれば、ライブに集中できるメリットがあります。
ただしiPodtouchはそのままでインターネットにつなげません。
そこで、WiMAXを活用しました。
イブ配信はそれなりにデータ通信量を必要とするので、携帯電話の契約によっては通信できるギガ数をすぐに使い切ってしまいます。
WiMAXは3日で10ギガという通信制限がありますが、ライブ配信が目的なら十分な通信ギガ量を確保できます。
Facebook・Twitter・Instagramすべて使用する3元中継ライブをするなら、WiMAXを使ってライブ配信ように独立したインターネット通信環境を用意しておくのは必須でしょう。
各商品リンクはインターネット選挙参謀公式サイトに用意してあります。
選挙のライブ配信はとにかく簡単・お手軽
TwitterやFacebookのアカウントさえあればライブ中継可能です。
しかも必要なのは、ごく一般的な性能のスマートフォンと三脚だけです。
ライブ中継は数回ボタンを押すだけで開始できます。
それにライブ中継はタイムラインにそのまま残りますので、生放送で見られなかった有権者も、あとから見られるのです。
今後の選挙活動において、ライブ配信は必須の情報発信になると確信しています。
2.ツイートの内容を工夫する
残念ながら多くの有権者は選挙に興味がありません。
SNSは親しい人や自分がフォローしたい人の情報を見るのためのツールであって、選挙の情報を集めるメディアではないのです。
ですから、文字数制限がないからといって、FacebookやInstagramでダラダラと文章を書いても読んでくれません。
Twitterには140文字という字数制限があります。
140文字は、有権者にさらっと読んでもらえる最大文字数の目安としました。
しかし140文字で有権者に選挙情報を届けるのは非常に難しい。
そこで考えたのが…
140文字よりもずっと少ない文字数で、有権者に動画を見てもらうフックを与える方法です。
まず動画の簡単な概要を書きます。
あえて動画の一番大事なところを伏せて、「動画を見れば伏せている部分がわかる」構造にしました。
誰に投票するか決めてもらうずっと前段階として、まずらくさぶろう氏の情報に触れてもらうのが大変重要です。
Twitterや他のSNSの目的を、
らくさぶろう氏を選んでもらうのではなく、らくさぶろう氏の発信に触れていただく
に定めて運用しました。
それでは実際の発信を引用して、有権者がらくさぶろう氏の情報に触れる工夫を紹介していきますね。
再生回数2.2万回・ポイントは「羽化」
いきなり選挙終盤戦のツイート。
投票日前日の段階で2万回以上再生されました。
選挙最終になると、立候補者の演説回数が増え似たような内容になってきます。
そこで他の演説と差別化するために、
タレントから政治家への変化=「羽化」と表現しました。
「羽化」という言葉が加わったことで、単に応援するのではなく「成長を見守る」要素が加わったため、再生回数が伸びたものと思われます。
演説場所の「つながり」をアピール
ライバル候補は3年かけて愛媛各地をくまなく歩き回っています。
そのため演説をする場所ごとに歩き回った時の思い出話をすることで、有権者に独自の切り口でアピールできます。
対するらくさぶろう氏は、政治活動として愛媛を回り始めるのが遅かった。
そこで、少しでも地域とのつながりをアピールし地元の有権者に特別感を持ってもらうために、
学生時代にまでさかのぼる原点・西予市明浜
という文言をつけました。
西予市以外に住んでいる方・西予市にゆかりのない人にも興味を持ってもらうためです。
亡父をよく知る方との邂逅で感情を動かす
たまたまですが、同行していた撮影担当者がらくさぶろう氏の身内ということもあり特別な動画が撮れました。
亡くなった父・故郷大洲でのワンシーンを印象深い動画にして反応を高めました。
半日で12000回再生!小泉進次郎氏にかけられた言葉とは?
選挙期間中に小泉進次郎氏が愛媛県にやってきましたが、豪雨のため松山市の演説には来ることができませんでした。
豪雨で止まった電車内で小泉進次郎氏がらくさぶろう氏にアドバイスを送る
このシチュエーション自体が一つのショートストーリーとして成立しています。
そこで演説の中でも「小泉進次郎氏がらくさぶろう氏に託す」部分だけを抽出し、Twitterに繰り返し投稿しました。
「小泉進次郎氏がらくさぶろう氏を一喝!」など多少表現を変えながら継続的に繰り返し活用し、小泉進次郎氏の名前を選挙期間中に使い切ることを目的としています。
このツイートは半日で約12000回以上再生されて、数字の上では非常に高い効果を叩き出しました。
明日の告知を毎日動画で
選挙の情報発信で重要なのは、「~で演説しました」などの事後報告ではなく、立候補者と有権者が未来や予定を共有することです。
翌日の予定を文字だけでなく立候補者本人の言葉で告知することで、演説場所の集客力アップを目指しました。
翌日の告知に特化した動画なので数十秒で撮り終わりますし、ある程度予定が確定している選挙期間なら3日分程度まとめて収録することも可能です。
簡単に撮影しアップできる上に、立候補者のリアルタイムに近い姿も有権者に伝えることができます。
3.Twitterのリアルタイム検索の活用
Yahooのリアルタイム検索というサービスがあります。
無料で誰でも使えるサービスです。
事前にキーワードを登録しておくと、そのキーワードがTwitter上でどれくらい使われているか確認できます。
Twitter上で「らくさぶろう」と言うキーワードがたくさん使われているなら、よくも悪くも話題になっています。
またポジティブ・ネガティブなキーワードの出現率から信憑性はさておき、ユーザーの感情を拾えます。
さらに他の選挙区の立候補者の名前を入れると、他地域の立候補者名でバズを起こしている記事を確認することができます。
永野は発信するツイート内容を吟味するときに、リアルタイム検索を多用し参考にしました。
4.TwitterのハッシュタグでGoogleの対策
「TwitterはSNS」
このように意識するあまり、TwitterをSNSとして活用する人が大半です。
しかしTwitterは、
「最大140文字書けるミニマムなブログ」です。
ブログですから、Googleなどの検索結果に表示されます。
しかも、アカウントの登録がなくても誰でも見られます。
永野は検索を常に観察していたので、Twitterのハッシュタグが検索結果の上位に出てくる傾向を察知していました。
そこで…
「参議院選挙 愛媛」関連で検索した時に上位表示されるハッシュタグを見つけ出し、らくさぶろう氏のツイートに毎回貼り付けました。
Twitterのハッシュタグを上手に活用すれば、選挙関連の情報を探している有権者に立候補者の情報を効率よく届けられます。
5.「らくさぶろう」の検索結果に大きく表示されるTwitter
選挙期間中は上のスクリーンショットのように「らくさぶろう」で検索するとTwitterのつぶやきが直接表示されていました。
永野は過去2回の地方選挙の経験から、選挙関連のキーワードで検索した時に、リアルタイム性の強い情報が優先的に表示される傾向を察知していました。
そこで選挙期間中はとにかくツイートの数を増やして、らくさぶろう氏が大洲に移動すればすぐに大洲で演説しているツイートをしました。
検索結果にらくさぶろう氏のリアルタイムな動向が表示されるようにするためです。
検索結果には「1日前」「2時間前」など有権者が検索したタイミングのどれくらい前の情報であるかがはっきりと表示されます。
そのためTwitterの更新頻度を上げて検索結果を可能な限りフレッシュな状態にして、らくさぶろう氏がアクティブに動いている姿を有権者にアピールできます。
立候補者名で検索した時にツイートが直接表示される条件はわかりません。
ただ、ライバル候補もツイートの数を増やしていましたが、最後まで検索結果にツイートが直接表示されていませんでした。
立候補者名で検索した時にツイートが直接表示される条件の一つとして…
予想ですが「Twitterが認証済みで青いバッジがついている状態」が挙げられると思います。
認証済みアカウントの証明であるブルーのバッジは、立候補者のなりすましを予防するためにTwitter社が公式に本物だと認めた証拠です。
今後立候補する人は、Twitterの青い認証バッジの取得が必須となっていくでしょう。
※認証済みアカウントにするための手続きは申請するアカウントごとに異なりますので、Twitter社に直接お問い合わせください。
6.「らくさぶろう」の検索結果に大きく表示されるGoogleマイビジネス
立候補者のリアルタイムな動向を検索結果に表示したのはTwitterだけではありません。
4月の愛媛県議会議員選挙ですでに活用していたGoogleマイビジネスを、らくさぶろう氏の参議院選挙でもフルに活用しました。
Googleマイビジネスは本来、パン屋さんや美容室などのお店が集客宣伝に使う専用のツールです。
しかし選挙事務所が使ってはいけないというルールは、もちろんありません。
むしろ松山で「参議院選挙」と検索すると、他の候補者や県議のGoogleマイビジネスが表示されます。
Googleマイビジネスはその名前の通り「Google本体が提供しているサービス」です。
自社のサービスですから、Googleは当然Googleマイビジネスの情報を非常に優遇します。
このスクリーンショットのように、立候補者の検索結果にデカデカとGoogleマイビジネスの投稿が表示されます。
のちほどあらためてお伝えしますが参議院選挙は地方選挙と異なり注目度が高いため、全国規模のメディアによって報道されやすいです。
選挙期間中に「愛媛のみのもんた選挙に苦戦する」などゴシップに近い記事が上位表示されてしまい、有権者が本当に求めている立候補者本人の情報が届きにくい状態になっていました。
選挙において必要なのは、第三者が好き勝手に書いた二次情報じゃない。
立候補者とその関係者が自ら発信した一次情報こそ、選挙にもっとも大切な情報であると、永野は考えます。
Googleマイビジネスは、立候補者の「一次情報」を有権者に届けるための非常に有効なツールです。
それに事務所の正確な位置を表示しておけば、ボランティアや応援の方などい協力者がスムーズにお手伝いできます。
GoogleマイビジネスもTwitterと同じように申請すれば、認証済みアカウントに昇格できます。
認証済みアカウントにしておかないと、そもそも投稿ができません。
きちんと情報が整理されて住所や電話番号にウソがなければ、申請が却下されるケースはありません。
インターネットでGoogleに申請後、住所に確認のハガキが届きます。
ハガキの中の暗証番号をGoogleマイビジネスの管理画面で入力するだけで承認されます。
事務所が移転しても、インターネット上で簡単に変更できます。
Googleマイビジネスを選挙に活用している事務所は日本中でもほとんど存在しないでしょう。
活用するだけで差をつけられるので、ぜひ導入をお勧めします。
7.トップニュースの活用
Googleマイビジネスの項目でもお伝えしましたが、参議院選挙のような日本全国で行われる大規模な選挙はどうしても大手のメディアが注目し扱います。
そのため、検索結果にも大手のメディアの発信がひしめくようになり、立候補者の一次情報が目立つ場所に表示されなくなるのです。
いっぽう、Googleは検索結果に独自の「ニュース」という枠を設けています。
有権者がリアルタイム性の高い情報を必要としている場合、ニュースの枠に属しているメディアを優遇します。
愛媛新聞やヤフーニュースなどが「ニュース枠」のメディアです。
このニュース枠には、立候補者が所有するホームページやYouTube・Twitterなどは該当しません。
前回の愛媛県議会議員選挙で、ニュース枠に立候補者の一次情報をねじ込むことが重要だとわかっていたので、今回の参議院選挙でも選挙ドットコムさんのボネクタを活用しました。
現時点でボネクタは「立候補者が一次情報を自由に発信できて、かつニュース枠に入る唯一のメディア」です。
ニュース枠に立候補者本人の一次情報が表示されれば有権者にとって有益ですし、第三者による歪曲された情報伝播を予防します。
永野がボネクタを直接管理したので一つひとつ記事を作っていましたが、FacebookやTwitterと連携すればボネクタにSNSの投稿を転載できます。
SNSと連携しないでボネクタを更新するのは、慣れていない人にとっては手間です。
ですからボネクタをSNSと連携しておくだけでも、ニュース枠に立候補者本人の一次情報をねじ込める確率が増えます。
ボネクタに投稿したからと言って、立候補者名の検索結果のニュース枠に確実にボネクタが表示されるわけではありません。
いっぽう、Twitterの内容をボネクタの機能で転載しただけでもニュース枠に表示されるケースも多々あります。
今後検索結果のニュース枠を出来る限り一次情報で埋めていく作業が、選挙において重要になっていくでしょう。
ボネクタは立候補者の一次情報をニュース枠に出す労力を極限までシンプルにしてくれるツールなのです。
8.LINE公式アカウントの活用
愛媛県議会議員選挙ではじめて活用したLINE公式アカウント(旧LINE@)を、参議院選挙でも活用しました。
LINE専用の名刺を作り、チラシにもQRコードを印刷して最終的に友達の数は1100名を超えました。
LINE公式アカウントの基本的な使い方は、決起集会など大イベントの告知です。
大洲や四国中央市など大きな会場で開催される集会の告知。
そして安倍総理をはじめ現役の閣僚や知名度のある議員が愛媛に来るのが決まるたびに、LINE公式アカウントで告知をしました。
小泉進次郎氏が愛媛に来た際、豪雨の影響で松山にたどり着けないトラブルが発生。
そこで止まってしまった電車内でらくさぶろう氏と小泉進次郎氏が写った写真をLINEで送り、スピード感をもってトラブルに対するお詫びを配信できました。
LINE公式アカウントだけの強みとは?
ホームページやSNSはあくまで待ちのメディアです。
有権者がアプリを起動したり自ら検索をしないと、見てもらえません。
つまり有権者が能動的に選挙関連の情報を探したときに、はじめて効果があるのです。
しかし今回活用した選挙メディアの中で唯一LINE公式アカウントだけが、有権者が何もアクションを起こさなくても選挙関連の情報を届けられた方法なのです。
立候補者から有権者へ情報をプッシュできる唯一の方法がLINE公式アカウントでした。
LINE公式アカウントのメリット
選挙でLINEを使うメリットは大きく3つあります。
1.LINEは無視できない!
通知音が鳴り未読マークが付いて、立候補者の情報発信を見ていただく可能性がとても高くなります。
通知音が鳴ると気になりますし、LINEのアイコンの上に赤い文字で未読の数字が追加されるので、内容が気になるのと未読を消すためにメッセージを開いてくれる確率が非常に高いのです。
日常的にLINEを使っていれば、この感覚は理解していただけるはず。
2.プライベートで使うLINEは「つながりやすい」
有権者にとって重要なスマホ上のプライベートな空間に立候補者の情報を表示できる点です。
LINEは家族や友人との連絡に使うインフラとしてスマホユーザーのほとんどがインストールしています。
立候補者がLINE公式アカウントで情報発信すれば、家族や友人とコミュニケーションしているプライベートな空間に、積極的に選挙関連情報をねじ込めます。
もちろん嫌がってブロックされる場合もありますが、気にしないで積極的に友達を集めるべきです。
ちなみにらくさぶろう氏のLINE公式アカウントのブロック率は1割を切っていました。
それにLINE公式アカウントは有権者とつながるハードルがとても低いです。
QRコードを読むかURLをタップするだけで、有権者と立候補者が簡単につながれます。
個人情報を書いてもらって選挙名簿を集める方法に比べて、有権者の負担は減りますし立候補者側の管理も非常に簡潔になります。
3.とにかくLINEは管理が簡単
そして何よりも一番大きなメリットは…
送信するメッセージを作りさえすれば、ボタンひとつで1100名に告知を送信できる点です。
もはや電話スタッフをたくさん用意するのは、非常に時代遅れと言えるでしょう。
組織的にLINE公式アカウントの友達を集めれば、国政選挙クラスになると数千人程度は一気に集まります。
告知する内容さえ作ってしまえば、LINE公式アカウントの機能で一気に配信できるため非常に小さなリソースで運用できるのです。
それに個人情報保護が頻繁に叫ばれているため、昨今は有権者の電話番号取得が非常に困難になっています。
しかし、QRコードを読むだけでつながるLINE公式アカウントは個人情報を提供するという心理的障壁が低くなり、立候補者と繋がってもらえる確率も非常に高いのです。
覚えのない電話番号からかかってきた電話は無視したとしても、通知音が鳴ったLINEはひとまず見ますよね?
LINE公式アカウント=選挙名簿
ここまで書いたとおり、有権者にメッセージを一気に送信できるLINE公式アカウントは、必ず選挙名簿に取って代わります。
つまりLINE公式アカウントで友達をたくさん集めた立候補者は、情報を受け取ってくれる有権者が増えてイベントの動員人数も増加し、結果的に票が集まり当選しやすくなるのです。
またLINE公式アカウントから届いたメッセージは、有権者が内容をコピーして自分の知り合いに簡単に送れます。
高齢者もLINEを使っている人は非常に多くなっています。
今後、LINE公式アカウントで積極的に選挙名簿を作る陣営が有利になっていくのは、まず間違いないでしょう。
ここまでが【前編】になります。
続きは→後編にて!
発行責任者:永野 護
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