転職日記3日目「ラブソング」
このノートはラブソングを聴きながら書いている。
といってもApple Musicの「失恋J-POP」という何処の馬の骨かも分からないやつが作ったプレイリストを回しているだけだ。お父さんに顔を見せないでお前をメジャーデビューさせるわけにはいかんぞ。
そしていつも仕事の帰り道に書いているのだがこのままいくと10分もかからず家に着くというタイミングで日記の存在を思い出した。
しかし日記は書こうと思うのだから不思議なものだ。
実は10代のうちは一切日記を書かなかった。というより書けなかった。
1日に思い入れのある出来事がなかったからだ。
しかし今は違う。
失恋未経験のこの僕がわざわざ帰り道に失恋ソングを聴きながらでも書きたいものがあるのだ。
今日も今日とて。
課長のやろう。
個人名は控えるが、最近なぜか韓国人がつけているような丸枠メガネをかけ始めやがったのでこれからウェンズデイコリアンタウンと課長を呼ぶことにする。
略してWKTとする。
そう。
僕はもののけさんが好きだ。
上手な一人二役コントはピンネタよりも余程魅力的だ。面白いと同時に感心がわくからね。
WKTも少しは笑いを知ってほしいものだ。
あのおしゃれメガネは僕を笑わせるために着けているんだろうが、50も近付いてきて着けるには結構厳しいものがあるぞ。20代のピチピチ海パンは流石に他人でも頭を抱える代物だ。50代おしゃれメガネは尚更だ。
決して不細工ではないがな。しかしこの業界に生え抜きでいるのは本性を疑うな。あんたもっと向いてる仕事あるはずだぜ。
俺と転職する?
二人きりで苦労の末に、カラオケで失恋ソング歌おうぜ。
想像すると幸せすぎて食欲無くなってきた。今日もまた痩せられる。
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