読書
私には本好きキャラを買って出ていた時期がある。
それは私が小学校中学年〜高学年の頃、同じクラスの女子たちに頼まれ書かされたプロフィール帳なんかにある「しゅみ」の欄に何も書くことがない、と困った末に生み出したキャラである。
決して趣味が無かった訳では無い。当時の私は今より数十倍も自己開示が苦手で、趣味はおろか好きな色すらも人によって言い分けていたくらいだった。
落書き程度のイラストを描くのは好きだったが、それを趣味にする事によって「どんなの描いているの!?」と言われ相手から作品の提出を要求されそうなのが嫌だったので趣味にしなかった。今なら多分提出している。このアカウントごと明け渡す可能性すらあるし。
そんな当時最も都合が良さそうな趣味が読書だったのだ。
読書好きを名乗っても多分そこまで突っ込まれることは無いし、好きな本を聞かれたら今読んでいる本を適当に答えれば良いという趣味欄に書くにはうってつけのものだった。
ちなみに当時そこまで本を読むのが好きだった訳では無い。
読書好きにシバかれた方がいいよ。
本当に、勘弁してください。すいませんでした。
因みに好きな本は梶尾真治さんの『クロノス・ジョウンターの伝説』です。