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名曲「たぶん」からにじみ出るYOASOBIの“素朴さ”

ノリのいい楽曲が多いYOASOBIに、目を閉じてじっくり聴き入ってしまうような名曲があるのをご存じでしょうか。

「群青」? 「優しい彗星」? どちらもすごくいい曲ですが、今回語りたいのは別の楽曲です。

「夜に駆ける」のような代表曲に加え「怪物」「勇者」といったヒット曲から新しめの「UNDEAD」など、YOASOBIの楽曲にはアップテンポなイメージがあるかもしれません。

しかし、「たぶん」は違います。ミドルテンポでしっとりと聴かせるタイプのとてもいい曲なんです。

僕が「たぶん」のよさに気づいたのは最近のことです。だいぶ遅くなってしまい少し後悔しています。

先日、公式が上げた「YouTube Music Weekend」の動画。7曲分ライブ映像が流れるのですが、そのラストを飾ったのが「たぶん」でした。

海外のライブで披露された「たぶん」。そこでは観客がスマホのライトをつけてゆっくり振るという、会場中が光に包まれた美しい光景が広がっていました。

そして、ボーカルのikuraちゃんのやさしい歌声が沁みる……。

「アイドル」の2番のラップで見せるクールさからは想像できないような、人間味あふれるあたたかさがあります。

「僕らは何回だってきっと そう何年だってきっと さよならと共に終わるだけなんだ」という歌詞も切なく、胸を締めつけます。

もちろん今のバカ売れ街道真っ只中のYOASOBIも大好きです。Ayaseさんが金髪になってビジュアルが大きく変わっても「イケイケだな!! かっけー!!」と思います。

ただ、「たぶん」をリリースした初期のころのようなYOASOBIの“素朴さ”もまた大好きなんです。

たくさんの観客に囲まれてさんさんと輝くYOASOBIも好きだけど、一人ひとりが灯すスマホのライトのようなYOASOBIも素敵だよね、というひとりごとでした。

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