体温を上げる料理教室
今回は、若杉ばあちゃんこと、若杉友子さんの本、『体温を上げる料理教室』を紹介します!
この宇宙の万物は「陰」と「陽」から成る
東洋では、地球上にある全てのものには「陰」と「陽」があると考え方があります。
例えば、太陽と月で考えると、太陽は「陽」、月は「陰」になります。季節で考えると、春から夏にかけては「陽」に向かっていき、夏が「極陽」、夏から冬にかけては「陰」に向かっていき、冬は「極陰」になります。一日で考えると太陽が出ている間は「陽」になり、太陽が沈み暗くなると「陰」になります。この考えは、体質や性格的特性にも当てはまります。
決して「陽」が良いもので「陰」が悪いものではなく、「陰と陽」はお互いに対立するもので切り離すことができません。よって、「陰」がなければ、「陽」も存在しないのです。
食材の「陰」と「陽」
食材にも「陰」と「陽」があります。
陽:身体を温める
ナトリウム元素が多い
水分が少ないもの、寒い気候、
時季、土地でとれるもの
大根、玉葱、人参など
陰:身体を冷やす
カリウム元素が多い
暑い気候と土地でとれるもの
早く煮えるもの
きのこ、茄子、トマトなど
本では、品数が多い食事などは必要なく、陰陽のバランスを考えながら、一汁一菜の食事が究極のバランスの取れた食事であると書かれています。
味噌について
皆さんはどんな味噌を食べていますか?
大豆は極陰、一年味噌は陰性、二年、三年味噌は陽性となります。
一年、二年、三年と寝かせることによって、極陰の大豆はアミノ酸に分解されて極陽に大転換するようです。
だから、熟成させた味噌が良いと言われるのですね。
旨味が増すだけでなく、陰陽が逆転することを初めて知りました。
ちなみに、私は自家製の一年味噌を食べていました…😅
市販の味噌よりは、体には良いかな?と考えていますが、来年からもっとたくさん味噌を作って熟成させたいなと思います!
結石ができた時
トマト、バナナ、ほうれん草はシュウ酸を多く含むため、胆石、腎臓結石、尿路結石などの原因にもなります。
結石を分解する酵素を含んだ野菜が切干大根です。切干大根にたっぷりの水で煮だした汁をしばらく飲み続けると石を溶かします。
煮だし汁の作り方は、切干大根一つかみを3-4Lの水で1-2時間コトコト煮ます。最初は強火で沸いたら、中火から弱火にして煮だして完成です。
風邪を引いた時
風邪を引いて熱が出ている時は、大根をすりおろして、醤油、生姜汁、三年番茶を入れて飲んで、布団をかぶって寝たら、2-3時間で大汗をかいて熱が下がります。
また、大根のおろし汁は排泄を促したい時やむくみにも◎
『食べ物で作った病気は食べ物で治す、何でも薬に頼るのではなくて、身近なもので体の機能を調整する「家庭療法」という発想が大切なんです』と書かれており、とても共感しました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。