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【実体験】いまいち受験勉強のやる気が出し切れなかったあなたは学歴コンプをこじらせます
「学歴コンプレックス」と聞いて、どのような印象を受けますか?
「本当は○○大に行けたはずなのに」などといつまでも過去を引きずる様は目も当てられないですよね。私は学歴コンプを持つ国立落ちほど醜い生き物はいないと思ってました。
でもお恥ずかしい限りですが、私もなってしまったんです、その世界で一番醜い生き物に・・・
良い大学に頑張ってまで行く意味が分からない
共通テストが終わり、私立二次試験が始まった2月初め。周りの「高校三年生0学期」的なムードにいまいちついていけないそこの高校2年生に聞いてほしい。
「これまで良い大学にいけると思って勉強してきたけど、いざ受験生となった途端良い大学に行く意味がわからなくなった。」「自分の学力で頑張らないで行ける大学でも十分良くない?」
こう思ってしまって受験勉強に身が入らない人、いませんか?私がそうでした。一見は学歴社会の偏見から離れたフラットな考え方に見えますが、これは学歴コンプを長いこと引きずる元凶となって将来あなたを苦しめます。
モチベ0のまま受験戦争に突っ込んだ結果
まず私は勉強の失敗経験があまりありませんでした。
だからモチベーションも計画もないのに、「学校の課題とか先生が言ってることをやってればなんとかなるだろう」なんてぼんやり考えていたんですね。
(今思えば。当時はそれなりに計画的にやってるつもりでした。モチベーションがないから自分から情報を取りにいこうとせず、結果として自分の無計画さに気づいてなかったんです)
このまま当初の予定通り一橋大学にチャレンジしました。こんな無計画な受験生は当然落ちます。
ここからが問題です。
仕方なく滑り込んだ第二志望の大学に進学します。現役で頑張れなかったのに浪人で頑張れる気がしないし。
大学ではそんなに必死で単位を取りに行く人はいません。これは偏差値を問わず存在する傾向です。就活ではGPAよりもガクチカが求められますし、社会人になる前の最後の時間は、やっぱりめいっぱい遊びたい。
しかし、受験に落ちたことを根に持っていると、周りの講義や試験へのモチベーションの低さを大学のレベルの低さが理由だと考えるようになってきます。
この思考回路が一度生まれると大学で起きる悪いこと全てが大学のレベルの低さのせいに思えてきてしまう。
サークルが合わない・友達ができない→知的な会話ができる人間がいない
とか。
実際は全国各地から色んな背景を持った人たちが大学に集まるせいで合う人がなかなか見つからないとか、高校が恋しいとかが理由なんでしょうが。
しかも学歴コンプをこじらせていることの自覚も薄々あるので、自分の性格の悪さに愕然とします。どんどん自分が嫌いになっていく。
学歴コンプを克服できるかの分かれ道
ここまでの学歴コンプは、残念ながら不合格者全員が抱えるものです。ただここから立ち直れるかの分かれ道になるのがどれだけ受験生のうちに頑張ったかどうか。
すごくストイックに勉強したものの不合格となった友達は一年の冬にコンプを脱却してました。(それでもほぼ一年は引きずってしまう。恐ろしい)
一方私の場合、全部頑張らなかった自分が悪いじゃんと自分を責め続けます。大学のレベルが低いも何も、全力で勉強してれば良かった話じゃないか。あれをしておけばこれをしておけば・・・。
後悔してももう遅い、高校受験までの失敗は大学受験で挽回できても大学受験の失敗は受験で挽回できない。
結果贖罪のチャンスを失ったまま過去にとらわれ続けます。人より真剣に講義を受けることで周りと差別化を図ったりして、自分のプライドを保とうとします。そんな態度ではますます友達などできるわけがない。
「最善は尽くした」という感覚だけが不合格者を救う
「大学は入ってからが重要」というド正論がありますが、こんなものは不合格者の傷を癒すのに何の効果も発揮しません。
「不合格」の三文字は、大学に入るまでになした努力(受験生の1年のものに限りません、高校生活3年、なんなら小学生からコツコツ頑張ってきた人は学生生活の勉強全てを指します)を全否定するほどのインパクトを持ちます。
入学後の4年間どれだけ頑張ろうと、小学校からの12年間の努力が無に帰したような衝撃は拭いきれないと思います。その衝撃で受けた傷を癒す機会を得られぬまま苦しみ続けているのが、巷で煙たがられる学歴コンプレックスたちです。
「やることはやった上での結果だからしょうがない」と思えれば、あなたは結果がダメでもコンプを脱却できるし、そうでなければ一生後悔の念に駆られてコンプをこじらせ続けます。
でもこの記事にまでたどり着いた人がいるなら、自分のモチベーションの低さに相当な危機感を抱いて情報収集している人だと思います。君なら大丈夫、その調子で自分が当日までに何をせねばならないのか情報収集を続けてください。最高の結果が出せなくてもいいから、とにかく後悔のないように。最善を尽くせるように願っています。