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CHRONO CROSSによって私の運命が2つの次元に分かたれた

本日11月18日は私の最も愛するゲーム「CHRONO CROSS」発売21周年という記念すべき日!#心に残ったゲームというお題、今日という日に書く運命なのです。運命の書に決められていたのです。

CHRONO CROSSの出会い

年上の従兄弟の家に遊びに行くと、いつもたくさんゲームを紹介してくれるのですが、今回紹介してもらったのは「CHRONO CROSS」の体験版。その時は「CHRONO TRIGGER」という大きな存在も知らなかったので、トリガー体験者が感じたであろう違和感やとまどいも何もなく純粋にクロスの世界観に入ることができました。体験版を経て瞬く間にこの世界観に魅了されてしまった私は、しっかり予約をし、通学で通るゲーム屋のモニターで「CHRONO CROSS」のプロモーション映像が流れるのを毎度足を止めて見つめ、ワクワクして発売を待っていたものでした。

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CHRONO CROSSとは

前作「クロノ・トリガー」で行った選択によって殺された未来が復讐にくるという衝撃のキャッチコピーがつけられたゲーム。何かを選択すること、それに伴う責任、運命に翻弄されつつも自分の選択で新しい未来を掴み取るというかなり斬新なストーリーです。なにが斬新かって、ラスボスの倒し方も自分の選択で全く異なる未来が作り出されるのです。
「クロノ・トリガー」に比べ、難解でシリアスなストーリー。ある意味本当に無邪気に未来を変えて世界を救ったトリガーをプレイした子供達に、じゃあ変えられてしまった未来の責任は取れるの?選んだのはあなたでしょ?と自分の行った行為によって未来が変わるという、無邪気な子供時代から徐々に大人に向かっていかなければならない現実と対峙している少年少女たちに問いかけるという恐ろしいゲームなのです。

ゲームとしてはHOMEとANOTHERという主人公が生きている世界と、すでに死んでしまった世界をパラレルワールドとして行き来し、殺された未来にどう答えを出すか、最後まで自らの選択でストーリーが決まります。なんならヒロインを最初から最後まで仲間にしなくてもラストまでいけちゃうという自由さ!それも選択です。主人公は片方の次元にしか存在していませんが、もちろんどちらの次元にも存在してる人たちもたくさんいます。HOMEでは立派な漁師、ANOTHERでは怪しい宗教にハマり漁師を諦めた男性、など主人公以外でもそれぞれ運命が全く異なる人物もいて、自分の選択によってこんなに人生が変わるというのが丁寧に随所に描かれています。

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私の運命がHOMEとANOTHERという2つの次元に分かたれた瞬間

21年前の今日、11月18日に私の運命が2つの次元に分かたれました。
当時は国立音楽大学付属中学校のピアノ科にいて、特にピアニストを目指していたわけでもなんでもないのですが、そのままピアノを続けて大学まで進むんだろうな〜というフワッとした考えでした。

でも「CHRONO CROSS」のディスクを入れ、オープニングが流れた瞬間に運命が2つの次元に分かたれたのです。
そう、「CHRONO CROSS 〜時の傷痕〜」という楽曲によって。

音楽の衝撃ったらなく、あのオープニングと相まって、この曲を鍵として次元の揺らぎから違う次元に飛んでしまったのです。このゲームの主人公セルジュのように。

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この人と一緒に仕事がしたい

私はこの音楽を作っている人と一緒に仕事がしたいという選択をしました。私はピアノじゃないと思い、エスカレーター式に大学まで行けるのに高校にはそのまま進学しませんでした。(学費もべらぼうに高いですし…!)そこから様々な音楽の仕事を経て、今の自分ならこの人、光田さんと一緒に自信を持って仕事ができるぞ!と思えた時に、プロキオン・スタジオのドアを叩いたのでした。募集なんかしていないのに雇ってくださいと連絡しました(笑)今思うとすごいな、私!
でも自分のあの時の選択、そしてその後もたくさんの選択をしながら夢を叶えることができたのです。その選択によって本当に苦しいこともあったし、辛いこともあったけど、でもその選択は間違っていなかったんだと自信を持って言えます。
それは「CHRONO CROSS」というゲームでも同じなのかなと思っています。

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音楽とゲーム

「CHRONO CROSS」は音楽と密接に繋がっているゲームなのです。そういうこともあって、より音楽脳の私はこのゲームに没頭していったのかもしれません。
ネタバレになってしまいますが、ラスボスは普通のゲームのようにHPを削って倒してもグッドエンディングにはなりません。音楽の力でラスボスを癒し、解放することが真のエンディングとなるのです。そんなゲームありますか?なんて粋なんでしょう。作曲をしている光田さんはとてもモチーフとなるメロディを大切に作曲をする方なので、セリフなどで多くを語らずとも、音楽に耳を傾けるとその真意や、大事なことなどが伝わってくるのです。ただのBGMではなく、ストーリーに関わる大切なエレメントなのです、音楽は。
キャラクター、ストーリー、音楽など様々な別々の要素がお互い尊重し合い集まり、虹色に輝く素晴らしい作品となっているゲームなのです。
だからこそこんなに惹かれたのかもしれません。

余談ですがキャラクターとしても主人公のセルジュとヒロインのキッドがどの作品のキャラクターたちよりも一番大好きです。ボーイミーツガール最高!

夢の続き

入社したら絶対に「CHRONO CROSS」の何かをやってやるぞ…!と密かに企んでいたので、サブリミナルのようにチャンスとあらば光田さんに「クロノ・クロスのライブやりたいですよね〜」と言い続けてよかったです(笑)「ゼノギアス」のコンサート後、「もうこんな大変な思いは二度としたくない!」という光田さんの重い腰を動かすことに成功しました!お次はどんな夢を見て、選択をしながら未来を作っていきましょうか。楽しい企みを続けていきましょう!

CHRONO CROSS 21周年おめでとう!大好きだよー!

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