成人男性と成人女性で童心に帰ってみた
今日は大学の友人たちとのドライブ日帰り旅行。
ひとしきり観光地を巡って旅も終わりに差しかかってきた頃、夕飯のためにお腹を空かせようということでとある公園に立ち寄った。
広々とした公園と澄みきった青空。鳶が鳴きながら空を旋回している。これほどまでに開放感という文字が似合わない空間があるだろうか。
私たちの目の前には滑り台と雲梯、そして何やら得体の知れないものたちが合体した大きな遊具が。かつてはこやつらの遊び方も理解していたのかもしれない。覚えていない。
次の瞬間、遊具に向かって駆け出した成人済みキッズたち。その姿はさながら5歳児のよう。……5歳児にしてはちょっとばかし体が重たそうだけど。
とにかく全力で遊んだ。得体の知れない遊具も得体が知れないなりに使ってみようとした。
もしかしたら小さい頃も、その遊具の本当の使い方なんて分かっていなかったのかもしれない。
一度動いてみると、意外と20代でもいける。いやいけんけど。でもいける。(どっち)
遊具というものは面白いもので、いくつになってもはしゃげてしまう。うわーっ懐かしい!!なんて声を上げながら遊具に飛びついた。
そして改めて遊んでみると、子供ってこうやって鍛えられるのかと気づかされる。特に腕とか握力とかのトレーニングにはもってこいなんじゃないか。すごい。
ただ、雲梯にぶら下がらなくても地上から手が届いてしまったり、滑り台が案外短かったりと、歳の積み重ねを感じる瞬間はやはり多かった。
そういえば小さな頃は、中学生かそれ以上のお兄さんお姉さんが楽々と雲梯に手を届かせている様子を見ては、羨ましく思っていたなあ。
いつの間にか、あの頃憧れていた人たちと同じ背丈になって、それどころか年齢もとっくに追い越してしまって。
でも、心の中だけはいつだってあの頃に戻れるんだなと体をミシミシいわせながら実感した。
だって、体だけは大きいけれど私たちのはしゃぎようは幼稚園児もドン引きものだったと思う。楽しかった。
たまには童心に帰るのも悪くない。というか、これからどんどん動かなくなる私たち大人こそ、公園でめいっぱい体を動かすことが必要だとすら思った。
まあでも、そんなこと言ってられるのもせいぜい20代のうちかもな……。自分の今後のことを思うと、少し気が滅入ってしまうのだった。
それから、公園で遊ぶときはスカートだけはやめましょう。本日やらかしまくったお姉さんとの約束です。全ての遊具でめくれます。
ご自身のためにお金を使っていただきたいところですが、私なんかにコーヒー1杯分の心をいただけるのなら。あ、クリームソーダも可です。