自分は意外とピアノに拘りがある(好き)という事に気づいた。
LOVE NOTES / Monty Alexander
まずは、こちらを聴いていただきながら。
自分は意外と
ピアノにこだわりがある(好き)かもということを
何年か前に気付きまして。
特にこの方のピアノが大好きなんです。
Monty Alexander モンティ・アレキサンダー
JAMAICA 出身の ジャズピアニストで、
十代でアメリカに移住、その後NYに進出し、
20才でもうアルバムデビューですよ。
20代?で有名なのは、
ミルトジャクソンらと共演している、
Montreux JAZZ Festivalでの
ガツガツなプレイなのですが、
どこかで読みましたが、
ポスト、オスカーピーターソンとか
言われてて、プラス、自身の故郷である
JAMAICAのレゲエやスカ、メントなんかを取り入れたりしてるのもあり、
日本ではなんとなくレゲエなんかを取り入れると
ちょっと違うみたいな雰囲気もあったりして、
日本においてはそこまで評価されてないのかなといった印象です。
ですが、上のブログの通り、
わたくしにとっては大好きなジャマイカのサウンドと
ジャズを融合させてる彼のスタイルは
大好きなのであります。
といっても、元は、ジャマイカのサウンドに大きな貢献をした
ギタリストのアーネストラングリンが
大好きでジャズシーンおいて彼らはよく共演もし、
そこで初めて知ったのでした。
そして、コットンクラブでしたか、
ジャズというよりは、ボブマーリーを
オマージュした来日公演があるというので、
見に行ったのですが、
これが、、衝撃の一言。
ブログにも書いてますが、
monty を真ん中に
左側にウッドベースとドラム、
右側は総勢6人くらいのレゲエバンドがおり、
1曲の中で、最初はレゲエバンドで始まり、
キューで、今度は左側のドラム、ベースと
トリオでジャズやボサノバなんかに変わるんです!
要はリアルタイムでジャズとレゲエを
生リアルミックスしてる!
この時点でまず圧巻!
なんて贅沢な編成なんだと。
そこへ来て、初めて生で演奏を聴く、
彼の演奏にどんどん引き込まれていったのでした。
最初は2バンドの生ミックスライブの方に
すごく感動してたのが
途中からmontyの情味溢れ、
JAZZに、そして自分のルーツである
ジャマイカのサウンドに対しての愛情が
伝わってきて感動しまくりでした。
これは勝手な想像ですが、
montyのプレイには、
クラシックの要素もすごく感じるのですよね。
それはしっかりとした基盤があって
そこにいろいろミックスされて出来上がったものだなと。
なにより、演奏を楽しんでるという事。
これが大事なんだなっていうのも
この時改めて気づいたのでした。
のちに、スライ&ロビーと
アーネストラングリンとのライブも見に行き、
こちらも生で演奏するアーネストラングリンに
感動し、最高でしたが
やはり先の豪華編成でのライブの衝撃が強かったかもしれません。
そう、今回の記事では単純にmontyのピアノが好きだという事もありますが、先の記事でも書いてる通り、
もちろんmontyだけではなく他にもたくさんいますが、
素晴らしい演者というのは、
演奏から
その人の人生が知りたくなるというか
どんな音楽に触れ、何を経験して
今この時点の演奏に行きついたのか?
という事にアクセスしたくなってくるといいますか。
それまでは、
なるべく表情に出さずに演奏するのが
クールだと思ってましたが、
そうではないんですよね。
以来、自分も演奏する時は
いかなる状況においても、
まずは楽しむ事を第一に考えています。
そして、一緒に演奏するメンバーとの
会話に集中し、演奏に入り込む事
そうする事によって聴いてくださる側は
感動し、歓喜し、楽しんでくれるのかなと
思っています。
前々回のスタンダードの話もそうですが、
これだけ情報溢れ、
聴く音楽の選択肢も増えた割りには、
ミュージシャン側に入ってくる収入は激減してる
昨今、これからはライブを聴きたい、
音源を買いたいと思ってもらうには、
こういった技術だけではなく、
内側から出るものによって、
感動してもらうと同時に、
共感してもらう事。
それがより選択してもらうにあたって
必須条件になってくると思うのです。
*おまけ
そんな彼のこのSo Whatのカバーが大好きでして。
これもある意味ジャマイカのダウンビートを
取り入れており、この踊らずにはいられない様な
GROOVEがたまらないのですよね。
あまりにも好きで、
quasimodeで出演した
東京JAZZ では このアレンジをオマージュさせてもらったほど。