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本を読むことは著者の思考との対話である

最近、読みたい本が多くて困っている。

本屋に行くと、私が本を探すテーマは主に以下の2つ。

  1. 今自分に足りないと思っていること

  2. 得意だが、さらに伸ばしたいこと


週に1回は本屋に足を運んでいるが、行くたびに欲しい本が必ず1冊はある。


しかし、たとえ読みたい本がたくさんあって大量に買い込んでしまったとしても、ひたすら読むだけではダメだ。


読んだら読みっぱなしでは身に付かないと思う。


読んだら何らかの形でアウトプットしなければ、自分のものにならない。


アウトプットにも色々な形がある。

  • 読書ノートを書く

  • 人に話す

  • 仕事に取り入れて実践してみる

  • ブログで内容を紹介する
    などなど


本を読む時は、インプットとアウトプットのバランスをとる必要がある。



インプットだけが多くてもダメ。アウトプットだけが多くてもダメ。


本を自分の血肉にするためには、インプットのあと、アウトプットしなければならない。


本を読んだあとは、頭を動かす。手を動かす。口を動かす。身体を動かす。これが大事。


本を買うというのは投資だと考える。

投資したら回収しなければならない。


その回収に必要なのがアウトプットだ。



本は他の手段と比べて、投資対効果が相当高いと考える。


著者は相当な手間と時間をかけて作り上げ、そのあとに出版社が校正や編集や印刷など行い、多くの人の手を経て書店に並んでいるというのに、たかだか数千円程度で買えるのである。


こんなにコスパがいい投資はない。


今はインターネットで色んな情報が手に入るとはいっても、インターネット上の情報は断片的な知識であることが多いし、情報の質も玉石混交なため、その信頼性を見抜く目も必要になってくる。


本は出版社を経ることで、ある程度の信頼性は確保されている。
知識も断片的ではなく体系的に書かれていることが多い。


だから、本格的に何かを学ぶ時にはやはり本で学ぶのが良いと考える。


というわけで、私は毎日本を読む。


何となくで開いた本でも、そこから何かしらの学びがある。

そういった学びとの思いがけない出会いも本の魅力だ。


本がたくさん並んでいるということは、それは本という形だけのものではなく、色々な著者の思考が目の前に並んでいるということだ。


色々な著者の思考との対話を楽しんで、そこから新たな発見、インスピレーションが得られることが多い。


だから本はやめられない。


そうした著者の思考との対話も、アウトプットの一つである。


著者の思考に対して自分が考えたことをぶつけてみる。
そこから自分の思考の深度と幅が拡がる。


この対話を繰り返し行うことが、思考力の向上につながるのだと考える。

この対話を具体的にはどうやるかというと、作家の佐藤優さんがその著書で書かれているが、B5サイズのキャンパスノートにまず本の気になった内容を抜き書きする。


そしてその抜き書きに対して、自分の考えを書いていく。

この自分の考えは長々としたものでなくても、「賛成」「反対」などの簡単なもので良いという。

要は、著者の考えに対して自分のスタンスはどうなのか?ということを明らかにしていくということである。

この自分のスタンスを明らかにしていくという行為を繰り返すことで、自分の思考が明確化してくるのだと思う。

人と話している時に、自分の考えがハッキリと感じられるようになったり、自分でも思ってもみなかったことが思い浮かんだりした経験はないだろうか?

これと同じことだ。
人が相手ではなく本が相手になっただけである。



このような対話が、“家にいながら”、“自分の好きな時に”、“いくらでもできる”という本は素晴らしい。

やはり本はコスパが高い。



今日も明日も、オレンジのマーカーを片手に持ち、私は本を読み続ける。


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