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ウイーン市庁舎の前でのサマー・フィルム・コンサート

8月は、ウイーン・フィルハーモニーが、ザルツブルクの音楽祭のほうにいってしまうので、かわりにといっては何だが、市庁舎前フィルムコンサートが行われる。2年前に、夏休みで、ちょうどウイーンに旅行にきていたわたしは、どんなものだろうと覗いてみた。

ウイーンは、いかにもヨーロッパという古都ではあるが、現代アートも盛んで、イベント会場からして、オシャレだなと思う。

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市庁舎前には、美味しそうな出店がいろいろでていて、皆さん、楽しく盛り上がっていた。ワインやビール、グリルチキンやソーセージやピザなど、どれも美味しそうで、どっかのレストランの出店なのだろうか、結構本格的な料理もあった。空いてる席を探すのが難しいくらいだった。

フィルムコンサートは、だいたい20時頃から始まる予定だが、そこは、ゆったりとしたヨーロッパ感覚で、日が暮れて、夜のとばりが降りる頃という大雑把なものであった。しかし、これが、定刻過ぎても、なかなか日が暮れないのだが。その間、ビールを飲んで、コンサートが始まる前から、すっかりいい気分になってしまった。

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宵闇せまり、市庁舎もライトアップされ、いよいよコンサートが始まる。

でも、この待ってる時間、空白の時間がいいんだよね。

スクリーンの前には、座席が結構用意されているので、無料のコンサートであるが、好きな位置で楽しむことができる。
もちろん、コンサートが始まっても、出店の前のテーブルや椅子に座って、飲食しながら聞いている人も多かった。そこでも、十分、聞こえるしね。

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このフィルム・コンサートは、本当に良かった。
日本でも、工夫すれば、こんなふうにできるような気がする。
日本全国、あちこちに城下町があるわけで、その城跡とか、なんなら、広いお寺の前とかでも、できるのじゃないだろうか。

コロナが収束したら、そんなイベントが出来たらいいだろうなと思う。
ミュージシャンや現代アートのアーティストも活躍できるし、地元の飲食業の活性化にもつながるし、町おこしにもなるし。
そんなイベントが、はやく開催されればいいなと願っている。

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松幸 けい
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