徒然に「わたしだって、パリへ行く~飛行機で隣に座ったのは?」
わたしは、自慢じゃないが、エコノミー以外に乗ったことがない。
直行便でもヨーロッパまで12~13時間かかることを考えると、エコノミーの真ん中4列並びの、しかも通路側じゃない座席にあたると、ちょっとアーアという気分になる。そして、格安チケットの利用客のわたしには、そういうことはよくあるのだ。
パリへ行った時のことである。そのときは、エールフランスだったのだが、そのアーアという座席に着いたとき、なんと隣に座ったのが、若いフランス人のイケメン。しかも、イケメン2人連れだった。
こんなことってあるんだなあ。「松幸けい、パリへ行く」
イケメン二人連れは、日本旅行を満喫したらしく、上機嫌で何やら話していたけれど、フランス語なので、さっぱりわからなかった。でも、素敵なハスキーボイスで、ささやくように二人して話しているのを聞くだけで、わたしは「これからパリへ行くんだわ」とテンションが上がるのだった。
わたしが、ドンくさく、イヤホーンを落としたりしても、(ワザとじゃないから)さっと拾ってくれたりして、とても親切だった。
でも、二人は、機内で映画なんかみないで、ずっと本を読んでいました。サルトルでも読んでるのかしら、と思わせる知的な雰囲気の二人でした。
食事の時も、機内サービスで赤だの白だのとワインを飲みまくってるわたしと違って、ずっとウオーターでした。
ワイン飲まないフランス人もいるのね。(当たり前でしょ)
ちょうど、ワールドカップで、フランスが優勝した時で、パリじゅう盛り上がって大変なことになっていたけど、そのニュース聞いても、特に反応なかった。サッカーに興味ないフランス人もいるのね。(当たり前でしょ)
そのころ、エールフランスのパリ直行便のチケットは、フランスで買う方が日本よりずっと安いって、パリ在住の人が言っていた。
だから、若い人たちにも、日本は人気の旅行先だとのこと。
インバウンドで、日本も景気が良かったころの話である。
あーあ、エールフランスにしておいて良かった。