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十代の追憶

誰かに聞いた「が死んだ」追いかけようとした、まるで別人になったような皆が言った「もう後戻りはできない」

仲間の仕返しで派手に暴れたあどけない顔が容赦なく腫れ上がり、サイレンの音が響く夜の公園で将来を語り合った「もう帰ろう」いつまでもそこに居たかった。

潮の香りアルコールの匂い、月の明かりに導かれて港に続く道を目を細めながら走る

月日は流れ気づけば自分の過ちで一人孤立して泣いた自業自得の夜、変わっていた地元の仲間から一通の手紙「さようなら」別の仲間からまた一通「待ってる

あれから随分経った、俺達が歩いた特別な道のりは色褪せることは無い、ずっと馬鹿やってると思ってた
見慣れた景色と薄れていく記憶、なんでも出来た十代の追憶と薄ら覚えてるあの時の誓い

いつかこの街から出る時に俺は彼の後ろ姿を思い浮かべるのだろう、夕焼けに染まる漁師町で生まれた一つの物語

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