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死ぬこと以外かすり傷(読書感想)

書籍の情報

死ぬこと以外かすり傷
箕輪 厚介
株式会社マガジンハウス
2018年8月28日 第1刷発行

書籍の目次

第1章 予定調和を破壊せよ
第2章 自分の手で金を稼げ
第3章 名前を売れ
第4章 手を動かせ
第5章 癒着せよ
第6章 熱狂せよ

感想

世の中には何かに熱狂して、アクセルをベタ踏みできる人がいます。
著者はこのような人でしょう。
モノに衝突しながらも、とにかく前に進む。
そして、爆走している人はエネルギッシュで目立つ。
このような人について行きたくなる気持ちもわかります。
ただし、ついて行く前に、自身の目的地と進む方向が一致するのかを見定める必要があると思います。

参考になった箇所の引用

16ページ
ロボットが人間の大半の仕事を代替するようになると、我々人間は自分の内的欲望に忠実に、何かに入れ込んで、ただ熱狂する時間ができる。むしろ、そうやってしか人間が生み出すべき価値は作れなくなる。いかにして熱狂にまみれて生きるかを考えた。

88ページ
これからものを選ぶ基準は「物語」になる。安くて良いものは溢れている。だから、機能としてのTシャツはユニクロで充分だ。あえてTシャツを選び取る理由は、Tシャツのデザイナーの生き方が好きとか、何かメッセージを代弁しているとか、そこに込められた物語の部分、製作者の顔でしかない。

93ページ
もはや人はお金では動かない。夢を見させられる言葉と実行力、そして何より本人が楽しそうにしていることが大切だ。

95ページ
誤解を恐れずに言えば、これからのビジネスはほとんどが宗教化していくと思っている。信者を集めることができなくて、モノを売ることなどできない。その背景は人が孤独になったことと、物質的に満たされたことの2つだ。(中略)
これからはあらゆるビジネスが思想を売るようになる。AppleもFacebookもトップであるCEOが会社の理念を丁寧に説明している。日本のZOZOやメルカリも同様だ。実現したい世界や大事にしている思いを表明し、共感する社員を集め、モノを作り、お客さんの支持を得る。衣食住という最低限なものが満たされて豊かになると、人は物質的な価値ではなく、想いで動くようになる。

死ぬこと以外かすり傷

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