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ネトフリ映画「バッドランドハンターズ」のあらすじと評価

暴力の免罪符

お笑いコンビ「オードリー」の若林がラジオでアメフトをやる理由を答えてた。
「合法的にタックルできるから」
僕は空手をやっていた。強くはなかった。
負けても続ける理由を聞かれて困ったことがある。素直に言えばよかった。
「ぶん殴っても怒られないから」
悪口いわれた。自分より強い。顔つきがムカつく。
痛い目にあってもぶん殴れるのは楽しい。
それが悪人ならなおさら。

韓国のリーサルウェポン

マ・ドンソクが主役。この人が出てくると大体何とかなる。
元プロ野球選手の清原に顔が似てる。乱闘好きなのも似てる。
タイトル通り、悪いやつを狩っていくわけだけど勢いが強い。
悪人はぶん殴る。悪いことしてそうな奴もぶん殴る。降参してもぶん殴る。
この映画はゾンビ的な元人間も出てくる。
他の映画では元人間だと躊躇がなくてよりグロく派手に殺されたりする。
でもこの映画はゾンビと悪人を同じ扱いで殺す。
やたらと頭を狙う。鈍器でも銃でも頭を飛ばしていく。
悪人は人じゃねぇとでも言いたげ。
この勢いの良さ何だろうって考えてみた。

ミニマルスタイル

余計な事はしない。
冒頭は悪役の過去が語られる。でもあんまり関係ない。過去に地震があって世界は北斗の拳状態、いわゆるディストピアになった事を説明するオマケ。
主人公の人間性を簡潔みせ、すぐに村にヒャッハー系の人が来る。
すぐ殴る。すぐ終わる。ほぼ同時に黒幕が出てくる。すぐ乗り込む。
アクションの合間にストーリーがあってそれが簡潔で短い。
「よくわかんないけどお前らが悪いのは分かった」
「詳しくは知らないけどこいつらは騙されてるのは分かった」
このレベルで進む。
皆なんとなくわかってる事はあえて語らず済ませる。
言い換えれば荒廃した世界観を知らないとあんまりのれないかもしれない。
空っぽの頭に暴力を詰め込む楽しい映画。

備忘録

ごちゃごちゃ語るところがない映画は楽しいところを紹介した方がいいんじゃないかと思った。ネタバレはしない。小さな考察もはさまない。

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