元気が出るのはいつもちょっとした一言から
僕はフィンランドで現地就職し、研究者として働いています。
背中を押してくれる言葉って案外ちょっとした一言だったりするものです。
今回は仲間がいつもかけてくれる一言の中から、特に元気をもらっているものを紹介します。
You are amazing!
ミーティングで印象的なプレゼンをした時
提案したアイデアがうけた時
You are amazing!
That's super cool!
みんな必ずこの一言をかけてくれます。シンプルに嬉しくなります。
また、落ち込んでいる時にも「大丈夫、君ならきっとうまくいく」の意味を込めて使われたりします。どちらにしても背中を押される一言です。
ボスが僕を誰かに紹介する時、一言目は必ず「He is amazing!」です。
ポイントは、全力スマイルで発することです。
Go crazy about it!
You are amazing!はどの立場でも言い合う言葉ですが、これは上司が僕の背中を押してくれる一言です。
今の研究室は自由度が高く、アイデア次第でなんでもやらせてくれます。基本的に、何か思いついたらボスのオフィスに行ってこんなことをしたいんだと話をしに行きます。
ボスのゴーサイン、それが
I like it! Go crazy about it!
「夢中になりなさい」という意味のこの一言ですが、僕の発案に信頼をしてくれているという安心感の中で突き進める、勇気が出る一言です。
ポイントは机をバンッと叩きながら、あるいはグッドサインを出しながら発せられることです。モーションが大事です。
Ei stressi
最後にフィンランド語の一言を。
研究室は多国籍ですので、共通語は英語です。
それでも僕はフィンランド語の使用が許される環境であればフィンランド語をワンフレーズ使ったりします。
フィンランド人は英語の運用能力が世界レベルでみても高いことは周知ですが、やっぱり母語のほうが安心するようです。フィンランド語話者の方に休憩などで会った時は、フィンランド語であいさつをするようにしています。
Ei stressi.
ストレスをためないで
日本語だと、「頑張ってね」と労うような場面において「働きすぎず、休み休みやってね」という意味でつかわれます。
タイトな予定の最中や根を詰めすぎている時に、ムーミンママのような優しい表情でスタッフのおばちゃんに言われたりするとほっとします。
英語でも似たような表現で「Don't push yourself too hard.」など挙げられます。でも、フィンランド語の響きのせいなのかどこか素朴で癒される感じが英語には無くて良いんですよね~。
Amazingって言う人こそAmazing
例えが悪いですが、小学生の言い合いで「バカっていう人がバカなんだぞ」っていうあれ、割りと的を射ていると思います。
簡単なワンフレーズでも、相手の良いところを認められるって素晴らしいことです。口に出して表現できるのも良いことだなあと思います。
こちらに来てから1年以上が経ちますが、言語も仕事の進め方も違う環境でへこたれそうになる瞬間はいくらでもあります。
もっと英語ができれば
もっと議論ができれば
もっとひらめきがあれば
実力不足を祟っても現実は何も変わらないんですけど…
それでも、何とか続けられているのは、今回挙げたような一言で援護射撃をしてくれる人に恵まれているからと確信しています。相手を認め合う言葉はオーバー気味に言うのもアリだと学びました。
自分も周りの人の気持ちを動かす一言をもっとかけられるようになれば、人間的に成長したと言えるかもしれません。
フィンランドでの生活を経て、その実感を得るのが目標です。いつかそうなれる日を夢見て。