お母さんの読書感想文「舌はないけど」
舌はないけど がんと生きる
荒井 里奈 著
中日新聞社
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ガンに罹患する人は二人に一人、と言われて久しい。
もはやガンは死病ではなく、早期に見つけて治療しながら生きることを考える病気だ。
と頭ではわかっていても、もし自分が罹ったら、もし家族が罹ったら、なかなかそんなふうに切り替えていけないだろうなとも思う。
理性と感情は別物だから。
本書を読むと、著者の前向きさや明るさに感動するが、一方で彼女の中にもたくさんの葛藤や諦めなど負の感情があっただろうと想像する。
それでも自分が発信することで、誰かの役に立ちたい、という強い思いに支えられて、発信を続けているのだろう。
必要とされる、ということは、本当に力になるんだなと思った。
著者の信念に、敬意を表したい。
人は人の中で生きている。
人に支えられていることに感謝しよう。
2021年1月24日
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