お母さんの読書感想文「LIFE SHIFT」
LIFE SHIFT
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 著
東洋経済新報社
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人生100年時代、という言葉をよく聞くようになった。
いまいち実感はないが、子どもたちの世代にとっては、おそらくそれに近い状況にはなるのだろう。
3世代の人生のシナリオは、とても興味深い。
社会の変化は、これからますますスピードアップしていくだろうし、私の親世代の生きたシナリオはすでに崩壊しているので当てにならない。
さまざまに言われているように、未来を予測するのは困難だ。
だが、変化に対応できなければ、生きるのに苦労することは間違いないだろう。
長寿社会について、これまでは悪い評判ばかりが目立っているように感じていたが、それほど悪くはないよ、という本書の提言はおもしろいと思う。
早いうちから、自分の人生について考える習慣を身につけておけば、長い人生に多様なシナリオが生まれる可能性が高まることを、繰り返し述べている本書から学ぶことは多いと思った。
長寿社会に合わせて、教育も働き方も家庭の在り方も、皆変わっていかなければならない。
変わるためには、外からの強い力が必要だ。
それはきっと、我々の強いニーズだろうと思う。
だから、一人一人が、自分のことを知り、どんな人生を生きたいのかを考えて、そのためにどう行動すべきなのかを試行錯誤していくことが大切なのだろう。
そうしたチャレンジがしやすい社会を作ろう、というニーズが大きくなって、少しずつ社会が変わっていくのだろうな。
願わくば、長寿化のスピードに、社会の変化が大きく遅れを取りすぎなければよいのだけれど。
2021年4月30日
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