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お母さんの読書感想文「『みんなの学校』から社会を変える」

「みんなの学校」から社会を変える 障害のある子を排除しない教育への道
木村 泰子 ・ 高山 恵子 著
小学館新書
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映画「みんなの学校」を見たとき、これが地域の公立小学校であることに衝撃を受けた。

普通の公立小学校で、こんなことができるんだ…

公立はいろいろ縛りがあって、あれもできない、これもできない、何もできないと思っていたが、それはただの思い込みだったのだと知った。


ではどうしてどこの学校でもできないのか、もしくはやらないのか。

校長の考え方、もっと言えば、校長の覚悟がないからできないのだろう。

もちろん校長一人でできるわけではないから、教職員と思いや目的を共有して、同じ方向を向いてもらわなければならない。

大変なことは承知しているが、それができることは大空小学校が実証してくれた。


であれば、他の学校もできるはず。

できない理由はいくらでもつけられる。

そうではなく、するためにどうすればいいか、という視点で動いてほしい。

インクルーシブ教育という言葉が注目されるようになって、一時期は話題になったが、最近はすっかり聞かなくなってしまった。

障がいの有無に関わらず、すべての子どもが共に学び合うことがインクルーシブ教育の理念であれば、どこの学校でもそのようになっていなければならないはずだ。

大人は「分ける教育」の価値観から脱却して、「みんなが一緒に」という価値観に切り替えなければならない。


それができないなら、せめて子どもたちの邪魔はしないことだ。

柔軟な子どもの頃に「みんな一緒に」を経験していけば、彼らが大人になった時には、「みんな一緒が当たり前」の価値観になっているだろう。


大人は子どもを導かなくてはいけないというわけではない。
子どもと共に学ぶのだ。

2021年1月7日


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まったり屋ベティ
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