
お母さんの読書感想文「おとなの教養2」
おとなの教養2ー私たちはいま、どこにいるのか
池上 彰 著
NHK出版新書
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「教養」という言葉の響きに、そこはかとなく知性を感じてしまう。
だから憧れを抱いて、つい本のタイトルに引きつけられる。
教養は本を読んで即身につくものではないと思うが、それでも本を読むと知らなかった知識を教えてもらえる。
ありがたいことだ。
世界で起きていることは、どれも歴史的、あるいは地政学的な背景がある。
今いきなり起きたわけではない。
昔よりの因縁があったり、長年抑圧されてきた思いもあって、その結果引き起こされていることが多い。
そうした背景を知らず、よく考えることもせず、ただ表面的にニュースを受け取っていることを自覚させられた。
そんなふうに目の前で起きていることに反応していると、世論の意見に自分の考えも流されてしまう。
もともと同調圧力の強い日本にいれば、なおさら自分で考えなくなってしまうのではないか、と少し怖くなった。
歴史も念頭においた上で、自分なりの意見を持てるように、自分の頭で考えることをしていきたいと思う。
2021年2月13日
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