お母さんの読書感想文「日本の地方議会」
日本の地方議会
辻 陽 著
中央公論新社
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議員の不祥事が後を絶たない。
それだけいろいろな利権があり、それに群がる人がたくさんいるということだろう。
国会議員は別格だとしても、県議や市議などの地方議員は身近なはずなのに、何をしているのかわからない。
今どきのSNSなどで、それなりに発信している人はまだマシだが、昔ながらの地域の名士のような議員は地盤だけに目を向けているので、外からは見えない。
私は、議員は完全ボランティアでやればいいと思っているが、真摯に地域の問題解決のために動いている議員にとっては、本業との二足のわらじは難しいようだ。
仕事は自分で作るものだから、その気で動けば際限なく仕事が続く。
本気で取り組む議員が増えてほしいが、そうなると、成り手がいなくなっている現状から考えてみると、専業制にした方がいいのかもしれないと思った。
議員には、なりたい人がやればいいという考えと、なってほしい人がやってほしいという考えがあるだろう。
後者の場合は、有権者がもっと関心を持たなければならないと思うのだが、どうにもこうにも投票率が下げ止まらない現状では、叶わぬ話だと思う。
制度の改革が必要なのだろう。
これからは人口減少社会で、地方は税収が減り、インフラの維持も厳しくなる。
これまでのように、全国一律の制度では対応できず、議会が存続できない地域だって出てくるかもしれない。
やはり、地域ごとに、必要な制度が選べるような、柔軟な自治が求められているのだろうと思う。
私たちにできることは何か。
まずは選挙で投票すること。候補者を選ぶ視点を得るために、地域の課題に目を向けること。
知ることが大切だ。
2019年12月23日
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