お茶スイーツで心ほどける、そんなひとときを
暦の上では秋と呼ばれる。
本日9月8日の最高気温は、35度。
湿度は8月に比べると、幾分マシになったかと感じるけれども。
日差しはジリジリと肌を焼く。
私の額からはジワジワと汗がにじむ。
すれ違ったツヤツヤの肌の20代女性が、ノースリーブからのぞいた肩に日焼け止めを塗る姿を見て、まだまだ暑いですよねと心のなかでため息をついた。
倉敷美観地区は、本日も観光客で程よく賑わっていた。
8月に比べると、観光客はほんの少し、減ったのだろうか。
近県の20代の若者たちが、フラリと遊びに来ているように見えた。
日曜休日で、めずらしく予定のない本日。私は、お目当てがあった。
以前から気になっていたけど、まだ行けてない、カフェである。
美観地区の東町エリア。
倉敷川が流れ、柳が揺れる、観光客でにぎわう場所からやや離れた所にできた、お茶のカフェだ。
「茶寮 ちゃテラス」
土日祝日のみ営業のため、平日休みが多い私はなかなかタイミングを逃していた。
https://www.instagram.com/chaterrace.kurashiki
ひっそりと佇む古民家。
白地に「茶」の文字が目を引く、暖簾が目印だ。
ガラガラっと扉を開けて、小さな玄関口へ。
入口で先にオーダーとお会計を済ませ、急な階段を登り2階へ。
クーラーがあたる場所へ迷わず座り込んだ。
畳の部屋は、自然と心落ち着く。
10分ほど待っただろうか。
時間は急いでないので、まったく問題ない。
むしろ私は待つ時間がとても好き。
そして、運ばれたお茶スイーツセットに、私の胸は高鳴った。
私が選んだのは、抹茶ベリーティラミスの日本茶セット。お茶は好きなものを選べる。
私は美作ほうじ茶のアイスを選んだ。
見た目だけで、これは、美味しいに違いないというビジュアルをしていた。
サササッとカメラで写真を数枚撮り、抹茶ベリーティラミスを一口。
甘酸っぱいベリーと冷たいアイスが舌の上でとろける。
「う、うまぁ…」
思わず声が漏れる。
下には抹茶ティラミス。スイーツの器を触ると、下の抹茶ティラミス側がほんのりあったかい。なんと熱冷なのか。
二口目は、抹茶ティラミスとアイスを一緒に。
濃厚な抹茶がふわっと薫る。
極上のスイーツだ。
そして、アイスのほうじ茶を口にする。
氷がカランコロンと音を立てる。
スッキリとした中に香ばしさ。
なんとも言えない、本日のような暑い日にはピッタリだ。
丁寧に淹れた一杯だというのが伝わる、味わいだった。
久しぶりに、心ときめいた。
一目惚れしたといってもいい。
なんて贅沢な休日なのだ。
あの暑くてたまらない道をひたすら歩いたあとに、このスイーツとお茶に出会えたことを嬉しく思った。
しっかり、じっくり、味わった。
毎週通いたい、そんな風に思わせるカフェだった。
今度は緑茶もいいな。
次は、温かいお茶もそろそろいいかもしれない。
そんなことをムフフと思いながら、店をあとにしたのであった。
いつもと文体を変えて、ストーリーっぽく書いてみた。
何が言いたいのかと言うと、めちゃめちゃオススメだけど、良すぎてオススメしたくない、そんなカフェでした。お茶好きなかたは、ぜひ!
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