神宿の「はじまりの合図」はこれからも美しくあり続けてほしい
今回は、僕が好きなアイドルグループ・神宿(かみやど)について書いていきたいと思います。
神宿とは
神宿は、僕の同級生の北川敦司がプロデューサーとして2014年8月に立ち上げた5人組のアイドルグループ。
当時大学生だった彼が原宿駅でスカウト活動を開始し、呼びかけに応じた一ノ瀬みか、羽島めい、羽島みき、小山ひな、関口なほの5人が9月某日にハチ公前で顔合わせし、グループ結成。神宮の「神」と原宿の「宿」をとって「神宿」と命名された。
しばらくは地下アイドルで活動を続けながらダンスや歌の実力を徐々につけていき、新曲やアルバムをコンスタントにリリース。ツアーやコンサートライブで全国を行脚。2016年には主演映画「神宿スワン」が上映、2017年には全国ツアーなどを経て一気に知名度も爆発。ファンクラブ「舁夫会」も立ち上がる。
2018年にメンバーの関口なほが勇退(脱退)したが、2019年に新メンバー塩見きらが加わり担当カラーの緑を継承した。
同2019年にはYouTuberマネジメントプロダクションのUUUMへの加入を発表、幕張メッセでの5周年記念ワンマンライブを催行。2021年には関西ツアー、ぴあアリーナMM(横浜)での7周年記念ワンマンライブも開催。
主な楽曲提供者には、でんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」などを手掛ける玉屋2060%(Wienners)がいる。
神宿のスゴさについて
僕は北川くんの活動をSNSでずっと拝見していたので神宿の存在自体は知っていたのですが、楽曲を聞き始めたのは塩見きらが加入した2019年からのことでした。
清竜人さんが楽曲提供をする「グリズリーに襲われたら♡」のMVをYouTubeでたまたま見て、当時衝撃を受けた覚えがあります。
…とにかくこの曲がキャッチーでスゴい。
メンバーの色や個性が強すぎて、曲調が可愛くて、歌が上手くて。何よりもカッコよくて――。
乃木坂46、HKT48、モーニング娘。などの王道なグループも好きな僕ですが、アイドルに「カッコいい」という感情を覚えたのは初めてでした。
そこからは、過去のMVを漁り始める毎日。
ヒストリーを辿れば分かる、“努力”とかそんな言葉だけでは表せられない。彼女らの「前に突っ走り続けている姿」「アイドルとして、一人の女の子として成長し続けている姿」がとても印象的で、元気をもらえました。
それと同時に、中高時代を共に過ごした同級生がここまでのグループをプロデュースしている事実に、多大なる刺激を受けたのです。
Queenファンとしては、「全開!神宿ワールド」に「Don't Stop Me Now」のオマージュが込められているのも思わずクスッとしたし、センスも感じました(笑)
メンバー紹介
★一ノ瀬みか(みかちん)<赤>
2000年生まれの最年少で、誰よりも努力家。
リーダーシップがあり、金髪がとてもよく似合う。
「関ジャム 完全燃SHOW」でも紹介されるほどの歌唱力があり、Justin Bieberの「Love Yourself」やBTSの「Dynamaite」などのCoverも出している。
★羽島みき(みーにゃん)<黄色>
神宿の最年長で、リーダー。メンバーの羽島めいの姉。
姉なのにいい意味で姉らしくないあどけなさがあるが、とにかく元気で明るく常にメンバーを精神的に支えている。
ほんわかした雰囲気で女子人気も高く、「舁夫会」の皆さんをひたすらムチュウにさせている。
Twitterではほぼ毎日「おはみーにゃん」と呟いている。
★羽島めい(めいりん)<青>
リーダー・羽島みきの実の妹。
妹なのに、銀髪も青髪も似合うめちゃくちゃカッコいいクール系女子。
常に自分を高めるために努力を惜しまず、Instagramの投稿内容はもうアイドルの域を超えた何かになっている。
ライブではメインMC、YouTubeでもファシリを主に行うしっかり者で、ラップの作詞や歌唱担当もしている。
★小山ひな(ひなぷぅ)<ピンク>
不思議系おっとり女子でメンヘラ(自称)だが、歌もダンスも上手く常にパフォーマンスの中心的存在。
YouTubeではボーカロイド曲のCoverや踊ってみたをあげており、どれもめちゃくちゃクオリティが高い。
個人的には以下の「シル・ヴ・プレジデント」の踊ってみたが可愛すぎて鬼リピ中毒患者。(途中でやらされてる感満載のめいりんも出てきます)
★塩見きら(しおみぃ)<緑>
地頭がよく、メンバーの中でも特に真面目で謙虚。
歌に関するセンスが抜群で、歌唱力がちょっとそこらのアイドルとは段違い。(スピッツの「空も飛べるはず」「チェリー」、あいみょんの「愛を伝えたいだとか」のCoverは上手すぎるので是非聞いてほしい)
加えて、シングル曲「FANTASTIC GIRL」の作詞、自身のソロ曲「Twenty」の作詞・作曲、他メンバーのソロ曲などの作曲も担当している。
神宿のこれからについて
なぜ僕が今さら神宿の紹介をしたのかというと、絶好調で変革期を迎えていた彼女らが、今最大の危機を迎えてしまっているから。
先日、2021年11月24日にメンバーの一ノ瀬みかの脱退が発表された。
本人発表で、原因は突発性難聴とパニック障害、及び蓄積疲労とのこと。
11月30日の「【緊急生配信】神宿のこれからについてお話します。」というYouTubeの生配信では、他のメンバーの疲労困憊、動揺した様子がうかがえ、ファンとしてはちょっと見るにたえないものがありました。
みかちんはその美貌と歌唱力からダントツでセンターマイクに立つ回数も多く、最年少ながらメンバーから頼られる存在として2014年の結成時からチーム神宿を支え続けました。そんな彼女の突然の脱退を、まだ若干20代前半の彼女らが受け止められるわけもなく。
ファンを心配させまいと明るくふるまったリーダーのみーにゃんは、「これからも4人で頑張ります」と伝えてくれたが、ファンとしては「今すぐ4人で活動しなくていい」「一旦休んで心を落ち着かせてからでいい」と伝えてあげたいのが本音です。
今はみかちんの体調が一番だし、メンバー4人の気持ちの整理をする時間をとるのが大事だと思っています。
「はじまりの合図」を鳴らすのは 君を愛せたその時でいい
個人的に神宿の楽曲の中で一番好きなのですが、「はじまりの合図」(作詞・作曲:玉屋2060%)という曲があります。
はじまりを告げる合図は君が 君を愛せたその時さ
誰にも譲れないのなら
ここで鳴らすんだ はじまりの合図を
後悔をして 悔しがって わんわん泣いて 今日まで
傷だらけでどうにかやってきたんでしょ
失敗なんてほんのちょっと 人生彩るスパイスです
その真っ直ぐな大志で あなたはどんなとこへも行けるの
この先を照らす太陽は君が 君を信じ抜く心さ
何者でもない僕だから 何者にだってなれるのさ
できないことはもうないよきっと ここまでたどり着いたんだもん
これから先 どんな日も 君は君の足で歩み
胸を満たすんだ 君だけの光で
僕はフリーランスになる前に色々と“失敗”をしてしまって、人生で初めて自信を失っていました。
そんな中、この7年の活動の中で酸いも甘いも経験してきた彼女らのこのメッセージには思わずグッとくるものがありましたし、数えきれないほどの勇気をもらいました。
だからこそ、今度は僕らがみかちんや4人に「はじまりの合図」を指し示してあげる立場に立つべきだと思ってるんです。
彼女たちは十分頑張っています。
むしろ、頑張りすぎてしまったのではないかと感じています。
みかちんの脱退を受け入れて、神宿として4人で音楽活動を続けることは相当な覚悟がいること。
だから、まずはゆっくり休んで、どんな形であれ「君を愛せたその時」にまた「はじまりの合図」を鳴らしてくれればいいのではないかと僕は思います。
7年の彼女らのヒストリーを知っているからこそ、また元気に輝いている神宿の5人が見たいなと心から思います。
どんな決断を下しても、これからも神宿を応援し続けます。