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主義なわたしの失敗談#14自分の話ばかりしたがる独裁者にはご注意を

どもどもORIGIN整体です。

整骨院という業界は相も変わらず縦社会まっしぐらな精神が残っていて、バリバリの体育会系です。先輩の言うことは絶対だし、院長のもとで安い給料で長時間働くという修行(拷問)を経て、独立し店を出してやっと自由になる。そして自分が人を雇ったらそれを繰り返す。そんなイメージです。

前回のお話を書いている途中で思い出したことがあります。整体という仕事を始めるにあたって、接骨院でのバイトをいくつか経験しました。そのうちの一つに入って1ヶ月で辞めたお店があります。前回のように何年も待って耐えて逃げるということはしなかったのですが、なぜこのお店がヤバイということに気づけなかったのか今回はこの失敗について検証していきたいと思います。

そのお店を選んだ理由としてはお店が家から近かったこと、そしてどうせ働くなら即戦力になれるようなお店で働きたいという思いがありました。ホームページをみてなんとなくしっかりしているのでは?と思い面接に行きました。そこでは社長兼院長のかたが直接面談をしてくれたのですが、お話をした印象としては経営について真面目に考えてるといった感じでした。自分が怪我した経験なんかも交えてこの仕事の素晴らしさを語っていたのでここのお店はきっと良いお店なんだろうと思い働きはじめました。

違和感を感じはじめたのはミーティングに参加させてもらった時のこと。他の店舗の院長も交えての報告と改善点を資料を見ながらお話をしていた時のこと。前月と今月の数字を比較した際にA店は売上が落ちており、B店はリピート率が落ちているそこを指摘していました。じゃあ今後どういう風に解決していくのか?というお話になった時に具体的な改善策がでるのかな?と思いきや「もっと頑張る」といったふんわりとした回答しかでてこなかったのです。売上が落ちているなら単価を上げるためにアフターケアの商品を販促するとか、来院頻度をあげるとか色々あるだろうにこの場にいる誰一人としてそういった発想がないのかな?と疑問に思いました。そしてどこか皆社長に対して萎縮してしまっているような印象を受けたのです。

そしてある日歓迎会と称した飲み会の時に「この店はやばい」と確信する出来事がありました。まず前日明日の朝は早いので布石をうっておこうと社長にお伝えしたところ「お前の歓迎会なのに帰るの?」とムスっとされました。それを言われて帰りますなんて言えるわけがありません。「最後までお付き合いさせていただきます」と声を振り絞るしかありませんでした。そして飲み会が始まると自分の自慢話、社員さんへの過剰なイジりといよりイジメですね。コップがあけばビールをつげ、つぎかたはこうだと説教ばかり…どこが歓迎会なのか…気づくと時計は3時を回っていました。帰ってシャワーを浴び数時間睡眠をとって即起床。そのまま眠い目をこすってでかけて行きました。

この2つの出来事で僕が感じたのは「独裁者」がいる会社はヤバイということです。ミーティングで問題点をあげるまではわかります。しかし解決策を個人の努力不足のせいにしてしまうのはナンセンスです。個人がではなくやり方が悪いだけ。それもやり方がわからなければ上の人間が示してあげる、寄り添ってあげるのが筋というものです。

また飲み会においては自分を敬えという性根の悪さが全開になってました。そもそも歓迎会という建前で自分だけが楽しめるような飲み方しかできないのはどうかと思います。「将来は俺のようになりたいだろ?だったら俺の話をちゃんと聞いておけよ。」みたいな考え方をしているのかもしれませんがお金をもらっているから働いているだけであって、そんな考え方の人間を尊敬している人なんていません。またイジりとイジメの差もわからない人間に他人の気持ちがわかるわけもなく、そんな人からは時間とともに人が離れていくものです。

コップにビールをつぐなんてことも自分が今までやってきたことかもしれないけど、やっててなにが身についたのか人にやらせる前に考えるべきです。ビールのつぎ方でなにか成長しますか?あれはついでもらってる側の自己満でしかないと思うのでやめたほうが良いと思います。部活とかでも先輩が自分がくらった厳しい練習を後輩にさせることがありますが、それをやられた時にどれほど苦しかったか?なにが身についたか?考えなしにさせることがあります。それと同じです。そうやって脈々と受け継がれている悪しき風習が文化となりイジメなどの悲劇が起こるのだと思っています。話がそれました。

要は自分目線でしかものごとをみれない人といると周りの多くの人間が迷惑を被るということです。バイトをはじめて1ヶ月この独裁者に嫌気がさし、バイトに行くのもためらうようになりました。だんだん弱っていく僕を見かねて妻が僕に「早めにバイト辞めなよ。気持ちが壊れてからじゃ遅いよ」と告げてくれました。1ヶ月でやめるなんて恥ずかしいし、悔しいし…そう思っていた僕にとっては心強い一言でした。自分が仕事を辞めても自分の側にいてくれることに勇気をもらいました。

結果的にここも辞めて正解だったなと思っています。あとから聞いた話ですが、僕が働いていたころにいたスタッフは総入れ替えになっているようでやはり社長の性格があのままでいる限りは雇用しては辞めていくというのを繰り返すのだろうと思います。今までの時代はお金をもっている人間が少しばかり偉そうにしていてもみんな稼がないと…という意識が働いて辞めたくても辞められなかっただけです。これからの時代は経営者の理念、思いに賛同してくれる人が集まりそういった思いが伝染して会社というものの文化ができていくのだと思います。

人と付き合う時はまずは自分から与えるというのが基本で、与えたものに対しどうリアクションを返して来るのかが大事だと思います。近所であった人に僕は挨拶するのですがまずは自分から挨拶。それに対して声をだして挨拶をしてくれる人、会釈だけの人、無視など反応は様々です。無視したら即挨拶しないというわけではないですが、何度か挨拶するうちにこの人は挨拶しない人だなと思ったら挨拶しなくなりますよね。無視ってこちらがおこした反応に対してリアクションを返さないという言い換えればリアクションをケチる人だと思うんです。この挨拶した時の無視のような行動を繰り返す独裁者には十分注意が必要だと思います!

今日の処方箋

自分の話ばかりしたがる独裁者にはご注意を