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副業の初収入「107円」だったフツーの私が、2年かけてランキング1位になれたポイントとは?
先日、クリエイター同士でお話しさせていただく機会があり、「ファーストキャッシュまでが長くて、しんどくなかったですか?」と話題を振られた松梅です。
初めましての人は初めまして。
「昔のことなので(どんな苦労があったのか)ちょっと忘れちゃいましたね。」(あは)
と返答したんですが、改めて振り返ってみることにしました。
そしてタイミングよく(?)私ごとではありますが、先日ランサーズで発表された2023年のランキングで、見事、映像クリエイター部門のパッケージ売上ランキング1位に選ばれました。(ありがとうございます。)
ここに来るまでにはそれなりに頑張ってきていたつもりですが、改めてファーストキャッシュに関する内容をまとめていくと、意外と苦労したこととか嬉しかったことなど、色々と思い出してきたことがチラホラと。
せっかくならと、noteに整理してお伝えしたいと思います。
要点としてはこんなところです。
副業を始めてから、7ヶ月でファーストキャッシュを得た
映像制作でファーストキャッシュを得るためにやったこと
副業に限らず、ファーストキャッシュで大事だなと思うこと
なぜブログアフィリエイトをやめたのか
ではよろしくどうぞ。
(私の自己紹介などは以下の記事にまとめていますので、興味があればご覧ください。)
ブログアフィリエイト時代の話(副業で初めて収入を得た日)
![](https://assets.st-note.com/img/1706852521752-6LuJ7DCBlc.png?width=1200)
今でこそ私のメイン業務は映像制作になっていますが、私の副業スタートは、2017年ごろ。サイトを運営して広告料を得る、いわゆるブログアフィリエイトでした。
副業を始めてからまとまったファーストキャッシュを得られるまで、私の場合は7ヶ月くらいかかりました。(たぶん)
当時はブログアフィリエイトの全盛期でした。
Welqだのパンダだのっていうアップデートがあった頃だったと記憶しています。(違ったっけな?)
それまで教師しかしておらず、文章を書くのは学生の頃から嫌いではなかったですが、それまでライターなどの仕事はやったことがありませんでした。
セールスライティングができていないことはもちろんのこと、日記の延長線上のような記事を書いていたため、クオリティは素人のそれです。
![Googleアドセンスマネタイズの教科書完全版](https://assets.st-note.com/img/1706774391488-F8GVAK84i5.jpg?width=1200)
(今思えば)自分が発信したいことを羅列したに過ぎない私の記事でしたが、それでも「過去の自分に向けて書くつもりで、同じ悩みを持つ人の役に立ってくれれば良い。」という考えのもと、1ヶ月に10記事から15記事くらいのペースで、のべ100記事くらいは書いていたように思います。
紆余曲折ありながらも自分なりに続けてきた結果、7ヶ月目くらいでようやく物販のアソシエイトで1件売れて107円稼げたと記憶しています。
(Googleアドセンス広告の1円とか2円とかの収入は除きます。)
「自分が勧めたものが売れた!共感してくれる人がいた!」と、その時の喜びは今でも覚えています。
嬉しすぎて、当時の私には贅沢品だった発泡酒を飲んだほどです。
(発泡酒の値段は107円より高かったと思うので、シンプルに赤字です。)
しかし初報酬で達成感を得た反面、虚無感や無能感を感じました。
ファーストキャッシュまでを時給脳で考えると最悪
![](https://assets.st-note.com/img/1707018210158-hy8dsuvcbn.jpg?width=1200)
教師という、売り上げを考えなくても良い職業だったからでしょうか。
お金よりも奉仕の精神。
損得だけでなく、役に立つことや人のためになることを考えて行動するのは、そこまで苦痛ではない方だと思います。
それでもやはり、副業をおこなうなど「自分の限られた時間を使って何かアクションを起こす」となると、ついつい効率厨や時給脳で考えてしまいます。
「これだけやって、たったこれだけかよ。」と。
ファーストキャッシュを得るまでの「タイパ・コスパ」は最悪ですからね。
自分の通ってきた道を振り返ると、ついつい時給計算をしてしまうのは悪いクセです。
ただ、今思えばこの「やってもやっても、私は稼げない。」という経験があったからこそ、「私は凡人だから、結果が出るまでにかなりの時間がかかるのか。」と気付かされました。
そうなんです。
私は、凡人なんです。
天才はおろか秀才ですらないのになぜ、「1ヶ月とか半年とかそこらで、大金を稼げるようになれるはずだ。」と思い上がっていたのでしょう。
恥ずかしい限りです。はい。
勉強が苦手な学生と同じ思考回路|一夜漬け的な発想
![](https://assets.st-note.com/img/1707018343106-WS0pfvPgiT.jpg?width=1200)
話は少しそれますが、教師時代に出会った生徒たちのことです。
授業時間は睡眠時間。
テストは一夜漬け。
提出物は他人に写させてもらって、遅れて提出する。
そんな生徒たちに向けて、
「僕たちみたいな凡人は、普通、1回やっただけでは覚えられないよ。それなのにみんなは、前日の数時間だけ勉強してわかった気になる。天才なのか?なぜもっと時間をしっかりと使って、取り組まないのか。」
このように話していたことがあります。
(今思えば皮肉でイヤな教師だったと反省しています。)
でも私は彼らと一緒でした。
一夜漬け的な発想で、副業やビジネスに臨んでいましたからね。
教師時代の私が当時の副業をしている私を客観的に見ていたら、甘すぎて反吐が出ていたに違いありません。
「自分はこんなにも頑張っているから、良い結果が得られるに違いない。大金も稼げるようになるはずだ。」
こんな「一夜漬け的な発想」があったのは、今となってはいい思い出です。ともあれ、私の副業におけるファーストキャッシュは、取り組み始めてから7ヶ月後くらいに訪れました。
映像制作を始めてからのファーストキャッシュ
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ブログアフィリエイトは今でも細く続いてはいますが、もうほとんど力を入れていません。
選択と集中といえば聞こえはいいですが、正直なところ、私には合わなくなってきてしまいました。アフィリエイトに興味がなくなった理由は記事の最後に書いているので、私に興味がある人だけお読みいただけると嬉しいです。
ちなみにこちらの記事では、フリーランスになってから訪れた「無収入期間」ついて書いているので、ファーストキャッシュに限らず、副収入やフリーランスの実情について興味がある人はご覧ください。
それでは、映像制作を始めてからの収入についてまとめていきましょう。
映像制作を本格的に始めたのは、2021年でした。私の確定申告の記録によると、2021年4月にランサーズで初めて、動画を作って報酬を得ているようです。
※一応、それまでも誰かのために作ったことはあるので、編集歴としては当時で4年くらいはありましたが、友人の結婚式の余興動画とかなのでここでは割愛させていただきます。
また2019年から2020年ごろまでは「これからはYouTubeが熱いらしい!」ということで、自分でカメラも買って、夜な夜な…というか朝5時とかに起きて収録する、という生活をしていました。
教師の仕事をしながらの撮影と編集ですからね。時間の捻出が一番の課題でした。
でも結局、収益化もできずにチャンネル運営が頓挫。ネタ切れと時間の捻出が最大の課題でした。
転機が訪れたのは、(確か)2021年1月ごろ。
動画制作でファーストキャッシュを得る3ヶ月前のことでした。
YouTube制作用に契約していたとある海外のストックサービスで、映像制作用のテンプレートがあることを知りました。
私はDaVinci Resolveユーザーです。
Adobe系のソフトと違い、DaVinci Resolveのテンプレートは(当時)ほとんどありませんでした。
早速ダウンロードしてみると、本当に簡単に、とっても素早く、私には無いオシャレなセンスであっという間に動画ができました。
「こんなに簡単に作れるんだ。」
「結構かっこいいんじゃないか?」
楽しさやオシャレさも相まって、あれこれいくつも制作していました。
しかし2ヶ月後、ようやく気がつきます。
出来上がった動画たちを見返しても、イマイチしっくりこないということに。
![](https://assets.st-note.com/img/1707035402446-2PwMZBl35j.jpg?width=1200)
それもそのはずです。
テンプレートをふんだんに使ったその作品には、何も思入れがなく、ただ見よう見まねでらしいものを作っただけ。
目的がなく、手段に固執している(溺れている)状態でした。
何を伝えたいのか。
誰に伝えたいのか。
そんなことを考えながら作った作品は、テンプレートで簡単に作った作品たちの中には、一つもないことに気がつきました。
独学で映像制作を学んでいるためでしょうか。
効率ばかりを考えて、作品を作っていたのです。
私の頭のどこかにはやはり、効率厨や時給脳の考えがこべりついているようです。
何かを始める動機として「お金のため」は自然なことだと思いますが、そればかりでは世の中うまくいきません。
「楽して稼げるかもしれない。」「これで効率よく稼げるかもしれない。」無意識のうちに、そんな風に考えていたのでしょう。
35歳を超えてもなお、そんなことにすら気がついていませんでした。
手段に頼っていては何も生まれない。
大事なのは、目的だ。
そのことに気がついた私は、もう少し原点に立ち返って、副業や動画制作について考えてみることにしました。
誰に何を伝えたいのか。
誰のために動画を作るのか。
このことを突き詰めて行った結果、まずは自分の名刺代わりとなるような動画たちを作成したいと思えるようになっていきました。
この辺りの深掘りについては、別記事で書いています。
独立を考えている人には役立つと思いますので、ご覧ください。
お金や効率を切り離したら、収入が上がってきた
![](https://assets.st-note.com/img/1707019733003-w6w3oHOHum.png?width=1200)
私が作る動画には、何の思い入れもない。
そのことに気がついてからは、がむしゃらに「誰のために映像を作るのか」「何のために動画を作るのか」を意識するようになりました。
しかし私は時給脳の持ち主です。
何とかしてお金を切り離していこうと努力しますが、人間はそんなに容易く変わることはできません。
そこで当時の私は、過去にライター業務で使っていたランサーズのアカウントを利用して(大きく方向性を変えて)、動画クリエイターとして案件を獲得していこうと考えました。
平たく言えば、実績づくりのために個人や企業を利用しようと思ったのです。
「自分が率先して伝えたいことはない。それなら誰かが伝えたいと思うことを、形にすれば良いのではないか。」
そんな思いから主に企業向けの動画制作に、副業の方向性の舵を切っていきます。
幸いなことに、それまで自分のYouTubeチャンネルやブログ仲間から受注していたYouTube用の動画たちはいくつもあったので、編集スキルを確認してもらうための素材はいくつもあります。
実績づくりが一番の目的だったので、費用や報酬は二の次です。
2万円〜5万円で募集をしているクライアントさんがいたら、15,000円で打診をしてみるということも、たくさんしてきました。
(安すぎるやつは搾取されるだけだと思い、いくら実績が無くても応募することはありませんでした。)
実績がまだないうちは、「時間」か「費用」で勝負するしかありません。
しかし副業で取り組んでいるため、スピードで専業に勝つことはできない。
そうなると私が勝負できるのは、「価格」での差別化だけでした。
下手な営業も数打ちゃ当たるもので、福井にあるカーリースの会社が募集していた動画制作案件で、見事、初受注をいただけました。
それが、冒頭で触れた2021年4月。
映像制作を本格的にし始めてから、3ヶ月ほど経った時期でした。
これが映像制作を始めてからのファーストキャッシュになります。
そこからは(可能な限り)お金や効率は考えすぎないようにして、クライアントが作りたいものや自分が表現したいことなどをうまくブレンドさせながら、映像を作っていくことに成功しました。
おかげで映像制作を副業として始めてから2年後の2023年4月。
フリーランスとして生きていけるくらいの収入をいただくことができました。
結果的にフリーになっていきなり教師時代の手取りほどが稼げるようになったのは運が良かっただけの感じがしますが、この辺りについては新年の抱負の記事にまとめていますので、気になる人は読んでみてください。
最後に伝えたいこと
![ランサーズランキング2023年ランサーズ報酬ランキング「映像クリエイター部門7位」](https://assets.st-note.com/img/1707023578717-kFJRMcIkBN.png?width=1200)
ファーストキャッシュまでの道のりや取り組みなどは千差万別だと思います。
そのため、ファーストキャッシュを得るための最適解とか再現性の高い手法などはないように感じています。
とはいえそんな中でも個人的に大事だったかなと思うのは「諦めること」。
「撤退ラインを考えておく」と表現することも多いですが、時流やタイミング、何より自分の熱量と相談して諦めることは大事だなと(振り返ってみて)思います。
始める時は誰でも熱量高く、それこそ「やったらうまくいくはず」と考えてやります。でも思うように結果が出なかった時に、「このまま進む」か「撤退する(方向を変える)」かの選択を迫られます。
私の場合だと、ブログアフィリエイトから動画編集に移行しました。
その後、YouTubeへ移り、現在ではクライアントワークの映像制作に切り替えることになりました。
特にブログアフィリエイトは、私の価値観にだんだん合わなくなってきたというのが本音です。
アフィリエイトやサイト運営などを収益源の一つとして取り組まれている方はご存知の方も多いでしょうが、サイト運営は被リンクとアクセス数、そこにSEOで記事を書いているならアルゴリズムも関係してくるし、アフィリエイトをやっているなら承認率もカギになってきます。
このどれもが、他人が評価するものばかりです。
某漫画風に言えば、「生殺与奪の権が他人に握られている」状態とでも言いましょうか。
私にはその「どれだけやっても結局は他人が価値を決める(無に帰すことができてしまう)」という価値観が、だんだん合わなくなってきたのだと思います。
教師の仕事も同じでした。
自分の取り組みで成長できた生徒は、生徒が頑張ったおかげ。
自分の失敗で生徒に何かあったときは、教師のせい。
地方の学校教育だと、どこにKPIを定めたら良いかわからないし、そもそもそんなこと誰も考えない。
人生1度きりなのに、あまりにも他人に評価の軸足を置いているのが辛くなってきてしまったのかもしれません。
この辺りの教師からの転職については、こちらの記事にまとめているので興味がある方はぜひご覧ください。
長くなりましたが、ファーストキャッシュに悩む人や副業で悩まれている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただいてありがとうございます。
よろしければ、スキやフォローをいただけると嬉しいです。
もし気になるところやご相談などがあれば、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
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